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コブやモーグルについて思ったことをダラダラとつづっています。


さてさて、今回は「負の連鎖」の Part 3 です。

Part 1 と Part 2 をまだお読みでない場合は、以下のページを先にお読みください。

●コブ中級者への道(その4) 負の連鎖 Part 1
●コブ中級者への道(その4) 負の連鎖 Part 2


ここまで Part 1 と Part 2 では、以下のような滑りについて、後傾ローテーション内倒という3つの欠点とその関連性について見てきました。



今回は、もう1つの欠点である「広いスタンス」について考えていきますね。


※今回の内容は、コブをスライドでゆっくり滑っている場合に適応する内容になります。 ある程度以上スピードを出して滑る場合には該当しない部分が多くなります。あらかじめご了承ください。


◆広いスタンスを直すには
スタンスが広くなってしまうことについては、以前に以下のページでも書いたことがあります。
●コブ中級者への道(その3) コブでスキーが開いちゃう

※今回の内容は、上記ページの内容と一部重複するところがあります。

上記の記事の内容に加え、スタンスが広くなってしまうことは、今回話題にしている「コブにぶつかったところで横に直進してしまうこと」にも密接に関わってきます。
ここでは、この点についてもっと深く掘り下げて考えてみたいと思います。


●スキーを回していくところでスタンスが広くなる
左右のスキーをピッタリそろえて滑り出しても、すぐに左右のスキーのスタンスが開いてしまうのはどうしてでしょうか?

まず、コブを滑っているどの局面でスタンスが広くなってしまのかを考えてみましょう。

ほとんどの場合、スキーが開いてしまうのはスキーを回し始めるターン始動時になります。


つまり、どのようにしてターンを始動するのかの違いによって、スキーが開いてしまったり、開かなかったりします。

ここでも Part 1 や Part 2 のところで述べてきたことと同様に、コブにぶつかったところで、溝に沿って横方向に直進してしまう場合と、またはコブの肩に乗り上げていく場合の違いによって明暗が分かれます。


では、まず「コブの肩に乗り上げていく」とどうなるのかを見てみましょう。
コブに乗り上げていくところで、スキーが次のターン方向に自然に回り始めます。
このとき、スキーのスタンスが開いてしまうことはありません。


そして、コブの肩(頂点)に乗り上げたところでスキーのトップとテールが浮いている状態になり、ここでさらにスキーが回ります。


このように、自分からスキーをひねって回していく力はほとんど使わなくても、スキーがクルッと回ってくれます。
慣れてくれば、コブでは整地より簡単にスキーが回ってくれるように感じるのではないかと思います。


では次に、「スキーがコブの溝に沿って横に直進してしまう場合」を見てみましょう。
この場合、スキーが自然に回ってくれることはないので、自分からスキーをひねって回していったり、上体から次のターンに入っていったりする必要があります。


このように、スキーをひねって回したり、上体から次のターンに入っていったりすると、左右のスキーのテールがハの字に開いてしまうことが多くなります。


スキーがハの字に開いてしまった結果、スタンスが広くなります。
スタンスが広くなると、凹凸したコブの中では片方のスキーが溝の中で、もう片方がコブの上にあったりして、左右のスキーがバラバラの動きになってしまいます。


このようにテールがハの字に開いてしまうのはどうしてでしょうか?
その原因の1つとして、外足(谷側の足)と内足(山側の足)に前後差があることがあげられます。


では、この点をもう少し詳しく見てみましょう。


●どうしてスキーがハの字に開くのか?
多くの場合、スキーをひねって回していくのは、ブーツがコブの出口(頂点)に到達しているところになります。




つまり、ブーツから先(前)のスキーのトップ部分が、コブから出ている状態です。


ここで、トップがまだコブから出ていないところでスキーをひねって回そうとすると、スキーのトップのターン内側のエッジがひっかかってしまい、スキーを回しにくくなります。





いっぽう、ブーツがコブの出口まで到達していれば、スキーのブーツから先のトップ部分がコブから出て宙に浮いている状態になります。
そして、トップの部分がコブから出ていれば、スキーをひねって回していってもトップのエッジがひっかかってしまうことはありません。



また、ブーツがコブの出口に到達すると、スキーのトップが下がることにより、テールも浮いた状態になります。


この状態であれば、ブーツを中心にクルッとスキーを回しやすくなります。


そのため、スキーをひねって回しやすくなるのは、ブーツがコブの出口に到達したところからになります。


ただここで、左右のスキーには前後差があるため、山側の足(次のターンの外足)のほうが先にコブの出口に到達します。




そして、山側の足(次のターンの外足)がコブの出口に到達した時点では、谷側の足(次のターンの内足)はまだコブの出口に到達していません。

つまり、山側の足(次のターンの外足)のほうが、早いタイミングでスキーを回し始めることが可能になります。



そのため、スキーをひねって回そうとすると、山側の足(次のターンの外足)が先に回り始めることになります。


山側の足(次のターンの外足)が回り始めたタイミングでは、谷側の足(次のターンの内足)はまだコブの出口に到達していないため、スキーを回すことができません。


そして、谷側の足(次のターンの内足)がコブの出口に到着したところで、ようやく山側の足(次のターンの外足)に遅れて回り始めます。





このように、山側の足(次のターンの外足)と谷側の足(次のターンの内足)にはスキーが回り始めるタイミングにズレがあります。
そして、この時間差が原因になってスキーのテールがハの字に開いてしまいます。


そのため、ターンを始動したところで、左右のスキーのトップがクロスするような形になってしまいます。
そして、コブの頂点を越えたところで、内スキーを外スキーに合わせていくように回していくようになります。

こうなると、「今度こそはスキーをそろえてコブを滑るぞ!」と思って左右のスキーをぴったりそろえて滑り始めても、ターンするとすぐにテールがハの字に開いた広いスタンスになってしまいます。

では、どのようにすればスキーがハの字に開かないようになるのでしょうか?

まず、改善策の1つとして考えられるのが、「スキーの前後差を少なくしてみる」ということです。


前後差を少なくしていくことで、左右の足(ブーツ)がコブの出口に到達するタイミングが近づきます。
その結果、左右のスキーが回り始めるタイミングのズレが少なくなり、スキーがハの字に開く角度が少なくなります。

ただ、前後差を少なくすると、腰が横に向きやすくなります。
横に向いた腰につられて、上体まで横に向いてしまうと、ローテーションになってしまいます。


そのため、前後差を少なくしていく場合は、今まで以上にスキーと上体のひねりを大きくし、ローテーションしないようにする意識をもって滑るといいと思います。


また、体のどの部分を支点にしてひねっていくかによって、左右のスキーの前後差がでやすくなったり、でにくくなったりします。

股関節から下をひねる場合は、前後差がでやすくなりますが、


みぞおちから下をひねると、前後差が少なくなります。


このように、ひねりを作る際に、股関節よりも「みぞおち」を支点にしてひねってみることで、スキーがハの字に開いてしまう大きさは少なくなります。
これでも少し前後差が残るので、ハの字が完全になくなるわけではありませんが、改善に近づく1つの方法と言えるのではないかと思います。


では、ハの字が全く現れないようにするには、どうすればいいでしょうか?
これは、左右両方の足(ブーツ)がコブの出口に到達したタイミングでスキーを回し始める、という改善策があります。
こうすることで、左右のスキーが回り始めるタイミングに時間差はなくなります。
左右のスキーが同時に回り始めるので、テールがハの字に開くことはなくなります。

つまりこれは、遅れてコブの出口に到着する谷側の足(次のターンの内足)が、コブの出口に到着したところまで待ってから両方のスキーを回し始めることになります。


これにより、両方のスキーが同じタイミングで回り始め、テールがハの字に開いてしまうことはなくなります。



●コブにぶつかったところで横に進んでしまうと…
ただ、ここで問題が1つあります。
それは、左右両方のブーツがコブの出口に到達するまで待ってからスキーを回していくと、スキーが回り始めるタイミングが遅れてしまい、そのぶん横方向へ進んで行ってしまいやすくなります。


このように横方向へ進んでしまうと、次のターンでスキーをずらして減速することが難しくなってしまいます。



つまり、やっぱりここでも「コブの肩に乗り上げる方向へ進むこと」が大切になります。
横方向に進まずに、コブの肩に乗り上げる方向へ進めば、コブの内側のラインを通ることができます。


すると、左右両方のブーツがコブの出口に到達するまで待ってからスキーを回しても、スキーをずらして減速するスペースを長くとることができます。


また、コブの肩に乗り上げていく方向へ進むと、自分からスキーをひねって回していかなくても、スキーは自然に次のターン方向へ回り始めます。
この場合は、ブーツがコブの出口に到達する前に、スキーが回り始めます。
つまり、スキーのトップがコブから出ていなくても、コブに乗り上げていく過程でスキーが回り始めます。


ここで、「あれ?」と思われたかたが多いのではないでしょうか。

上記で見てきたように、横方向に直進し、自分からスキーをひねって回していく場合は、ブーツがコブの頂点に到達するまでスキーを回すことはできませんでした。


いっぽう、コブの肩に乗り上げていく方向に進んで行く場合は、コブの溝に落ちた直後にスキーが次のターン方向へ回り始めています。


つまり、ブーツがコブの出口(頂点)に到達する前にスキーが回り始めていることになります。

なぜこのような違いがあるのでしょうか? この点について考えてみましょう。


●コブの出口に到達しないとスキーを回せない場合と、コブの出口に到達する前にスキーが回り始める場合の違い
この差が生まれる1つの原因として、以下の違いが考えられます。
- ブーツがコブの出口に到達しないとスキーを回せない場合 → エッジが切りかわっている (エッジが立っている)
- ブーツがコブの出口に到達する前にスキーが回り始める場合 → エッジが切りかわっていない (ほぼフラット)

では、この点について見ていきましょう。

コブにぶつかったところで横方向に直進し、自分からスキーをひねって回していく場合、スキーを回し始めるところでエッジが切りかわっていて、次のターンのエッジが立っています。


また、上体から次のターンに入ると体の軸が内側に傾いているため、エッジを立てている意識はなくても自然とエッジが立ちます。


ターンを始動するところでエッジが切りかわっているので、ふだん整地を滑っている時と同じになります。
これはわかりやすいと思います。


いっぽう、コブの肩に乗り上げていく場合は、スキーが次のターン方向に回り始めるところでは、まだエッジが切りかわっていません。



そして、コブの溝から頂点(肩)に乗り上げていくところは、整地で言うところのニュートラルポジションがキープされている状態になります。
つまり、雪面に対してスキーの滑走面がフラットな状態になります。


エッジが切りかわるのはブーツがコブの頂点(肩)を越えていくところになります。


コブに乗り上げていくところではエッジが切りかわっていないので、エッジの角度はコブの受けている部分に対してほぼフラットになります。
また、コブの受けている部分は内側に傾いているので、その内側に傾いた雪面に対してフラットということは、滑っているときの平衡感覚としては前のターンのエッジ角度が少し残っていようなイメージになります。


つまり、「スキーが回り始めているのに、まだ前のターンのエッジ角が少し残っている感覚」という、整地の滑りではありえない、ちょっと不思議な状況になります。


この2つの違いをふまえて、それぞれスキーが回り始めるとどうなるのかを見てみましょう。


まず、「コブにぶつかったところで横方向に進んでしまう場合」です。
自分からスキーをひねっていく動作を行うと、スキーを回し始めるところでエッジが切りかわっています。
つまり、次のターンのエッジが立っていることになります。


ここで、エッジを切りかえないで、前のターンのエッジ角を少し残すような感じでスキーをひねって回していくこともできなくはありません。


ただ、これはふだん整地を滑っているときとは全く異なる動きになるので、感覚的にかなり難しくなります。
なので、今回対象としているコブ初級者にとっては、あまり現実的ではないように思います。

このような特別な動きはしないで、普通にスキーをひねって回していくと、次のターンのエッジが立ちます。

この状態でブーツがコブの出口に到達する前にスキーを回そうとすると、コブの雪面にトップ内側のエッジが逆エッジのようになって、ひっかかってしまいます。
こうなると、スキーを回すことができません。


そして、スキーを回すことが可能になるのは、ブーツがコブの出口に到達して、スキーのトップがコブから出ている状態になったところからです。


このように、スキーのトップ部分が空中に浮いている状態になれば、スキーをひねって回していってもトップ内側のエッジがひっかかってしまうことはありません。



次に、コブの肩に乗り上げていく場合を見てみましょう。
コブにドスンとぶつかった直後にスキーが回り始めます。
このスキーが回り始めるところでは、まだエッジは切りかわっていません。
エッジは立っていなくて、コブの受けている部分の雪面に対して、滑走面がほぼフラットの状態になります。
そのため、コブの受けている部分でスキーが回り始めても、トップのエッジがひっかかってしまうことはありません。



でもここで、1つ疑問が浮かび上がります。
それは、整地を滑っているときは、エッジを立ててスキーを回していっても、トップがひっかかって回せないということはありませんよね。
なのに、なぜコブではこのようなことが起こるのでしょうか?

この点について考えてみましょう。


●スキーのトップが引っかかる場合と、引っかからない場合
まず、整地でスキーを回すところを見てみましょう。
スキーをひねって回していくと、普通はスキーのテール側に多くの雪の抵抗が生じます。
上記で見てきたようにスキーのトップがひっかかってしまうことはありません。


なぜかと言うと、スキーは前に進みながら回っているからです。
前に進みながら回っているため、ターン内側に入り込んでいくトップのエッジがひっかかってしまうことはなく、ターン外側に出ていくテールのエッジに雪面からの抵抗をより多く受けることになります。


ちなみに、普通に滑っているときにはほとんど起こりえないことですが、スキーが前に進むスピードよりスキーを振って回すスピードのほうが速い場合は、トップのエッジがひっかかります。


このケースではトップが逆エッジのようになってひっかかるため、スキーを横に回し込んでいくことができません。
これを体験するには、止まってしまうくらいの超低速で滑っているときに、スキーをおもいっきりグルンと速く振ってみるとわかります。

ただ、普通に滑っているシチュエーションでは、スキーを振って回すスピードよりスキーが前に進んでいるスピードのほうが速いため、トップのエッジはひっかかることはありません。
つまり、コブでも低速で滑っていることが、トップが引っかかりやすくなる1つの原因と言えます。


では次に、コブの受けている部分でスキーを回していく場合を見てみましょう。
コブの受けている部分でスキーをひねって回そうとすると、トップがひっかかります。
これは、コブの受けている部分の傾斜が、整地とは異なっているからです。

では、コブの受けている部分の傾斜は、どのようになっているのでしょうか?

まず、今回のトピックで説明しているようなスライドターンで通る部分を見てみましょう。

コブの落ち込み部分をずらして下っていきます。


コブの溝に落ちた後、溝に沿って横方向に進む場合と、コブの肩に乗り上げる場合、または両者の中間位の場合があります。
これらのラインどりで溝に落ちた後にスキーが通る範囲は、下のイラストの水色の部分になります。


この水色の部分は、前後の傾斜は上に登っているように見えますが、実際はほぼ水平になります。


いっぽう、左右の傾斜は内側に傾いています。



つまり、コブの外側が高く、内側が低くなっていることになります。


特にコブの溝の部分が内側に傾斜していることは、滑っているときには認識しづらいかもしれません。
でもこれは、ラインの途中からコブに入って滑り始める場面を思い浮かべてみると、わかりやすいのではないでしょうか。
ラインの途中からコブに入って滑り始める場合、コブの溝に入ってから滑り出す前に、いったんそこで止まることが多いですよね。


ほとんどのコブでは、溝の角度にスキーの向きを合わせて止まろうとすると、スキーは前に進んで行ってしまい、止まっている状態をキープすることはできません。


このように、溝の角度にスキーの向きを合わせていると、スキーが前に進んで行ってしまうということは、つまり、コブの溝は内側に傾いているということになります。

では、コブの溝で停止しているとき、実際はどのようになっているのかを思い出してみましょう。
停止している状態を保つには、溝の角度よりトップを少し山側に乗り上げてエッジを立てている状態になります。
たぶん、ほとんどのスキーヤーが無意識のうちにこのようにしていると思います。


こうすることで、コブの溝の部分で止まっている状態をキープしています。

つまり、このようにしなければコブの溝の部分で止まっていることができないということは、コブの溝は水平に見えていても、実は内側に傾斜しているということになります。
また、溝だけではなく、コブの受けている部分も内側に傾斜しています


では、このように内側に傾斜しているところでスキーを回していくとどうなるのかを見てみましょう。
まず、エッジを立てている場合からです。




テールは下に傾斜している方向に振っていくことになるので、さほど抵抗なく普通に回していくことができます。



いっぽう、スキーのトップは上に傾斜している方向に回し込んでいくため、逆エッジのようになってひっかかってしまい、回していくことができません。



このような状況に該当するのは、「コブにぶつかったところで横方向に直進し、上体から次のターンに入って自分からスキーをひねって回していく場合」になります。

自分からスキーをひねって回していこうとする場合は、エッジが切りかわっていて、次のターンのエッジが立っています。
また、コブの溝や面は内側に傾斜しているため、スキーをフラットに踏んでいるつもりでも、実際はエッジが立っていることが多くなります。


さらに、上体から次のターンに入ると、体の軸が内側に倒れることによりエッジが立ちます。



そのため、スキーを振るとトップのターン内側のエッジがひっかかってしまい、スキーを回すことができません。


そして、スキーを回すことができるようになるのは、ブーツがコブの出口に到達したところになります。


ブーツがコブの出口に到達すると、スキーのトップはコブから出て宙に浮いている状態になります。
この段階になってようやく、トップが引っかかってしまうことはなくなり、スキーを回すことができます。


では次に、「コブの肩に乗り上げていく場合」のほうを見てみましょう。
上体から次のターンに入っていく場合とは異なり、体の軸がターン内側に傾いていないので、スキーが体の真下に位置していています。
そのため、エッジが立たずに、雪面に対して滑走面がフラットな状態になります。


これは、整地の切りかえのときのニュートラルポジションのような状態です。



このように、スキーの滑走面が雪面に対してフラットになっている状態で、コブの受けている部分でスキーが回っていくとどうなるでしょうか?

内側に傾いているコブの受けている部分の角度に対してスキーのエッジが立っていないため、スキーが回ってもトップ部分のエッジがひっかかることはありません。



また、横方向に傾いた斜面を進んで行くため、スキーのトップが傾斜の上方向へ向かい、テールが傾斜の下方向へ向かう力が生まれます。


そのため、ブーツがコブの出口に到達する前にスキーが回り始めます。


このように、内側に傾いているコブの受けている部分の角度は、フォールライン方向に傾斜している整地とは異なった傾斜になります。
そのため、コブの肩に乗り上げていくところでは、「スキーは次のターン方向に回り始めているのにエッジはまだ切りかわっていない」という、整地の滑りから考えると普通ではない状態が適していることになります。



●コブの肩に乗り上げていく方向に進む
ここまで見てきたことをまとめると、スタンスが広くならないようにするためには、コブにぶつかったところで横に進まないで、コブの肩に乗り上げていく方向に進んで行くことが重要になります。 (※コブの肩に乗り上げていく滑り方については、前回の Part 2 の記事を参照してください)

コブの肩に乗り上げていくと、スキーが次のターン方向に回り始めても、スキーのトップがひっかかりません。
そのため、上体から次のターンに入るときのように「ブーツがコブの出口に到達するまでスキーを回し始めることができない」ということはありません。
ということは、「左右のスキーに前後差があるので、次のターンの外スキーが先に回り始める」ということもなくなります。
つまり、左右のスキーが同時に回り始めることになります。
結果的にスキーがハの字に開いてしまうことがなくなり、狭いスタンスを保ってコブを滑ることができるようになります。

また、コブに乗り上げていくところでスキーが次のターン方向へ回り始めるため、早いタイミングで次のターンに入ることができます。








長くなってしまったので、Part 3 はここでおわりにしますね。


今回は主に、コブの形状と足元(スキー)の状態の関係によってスタンスが広くなってしまうことについて書いてみました。
でも、スタンスは足元の状態だけで決まってしまうものではなく、それよりも重心とスキーの位置関係という全体のポジョンに大きく影響されます。
この、「重心とスキーの位置関係」については、次回お話していきますね。


次回 Part 4 は、「負の連鎖」の最終回です。
スキーのスタンスが広くなってしまうことの続きと、負の連鎖がとぎれるとどうなるのか等について書いていく予定です。


おわり



◆目次はこちら






























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目次
INDEX

下の各項目からもご覧いただけます
コブの滑り方
■ 脚は少し曲げておく
■ 目線は重要
■ かかと加重を重視
■ スタンスと前後差
■ 基礎スキーヤーがモーグル的に滑るには
■ 吸収動作を長くキープ
■ モーグルのストックワーク (1)
■ モーグルのストックワーク (2)
■ モーグルのストックワーク (3)
■ スイッチバック
■ 背筋を伸ばす
■ 秘技!! スライド&ジャンプ
■ 吸収動作が必要なわけ
■ 吸収動作によるスピードアップ
■ 1つの動作で吸収と先落としをする
■ 吸収はヒザを意識する
■ 腰はスキーと同じ方向に向ける
■ 吸収動作による前後のバランスの調整
■ 吸収を行わない滑り方
■ 肩の逆ローテーション
■ ダブルストック
■ 縦の溝コブで減速
■ コブの溝でスキーをたわませる
■スキーの先落としと関節の動き
■吸収と伸ばしのタイミング
■ 足首の角度とポジションの関係
■ 左右非対称のコブとスライド
■ レベルによるストックワークの違い
■ スキーの先落しの角度とスピードコントロール
■ 静かなストックワーク
■ ボール状の凹みを通るライン
■ 外側の肩を下げる動きについて
■ スキーの縦の動きと練習について
■ コブ初心者 (1) どこを通る?
■ コブ初心者 (2) フォールライン方向にずらす
■ コブ初心者 (3) 上体をフォールライン方向にキープ
■ コブ初心者 (4) 脚のかまえ
■ コブ初心者 (5) それではコブを滑ってみよう・前編
■ コブ初心者 (6) それではコブを滑ってみよう・後編
■ コブ初心者 (7) スキー板と練習するコブ斜面
■ 春の巨大コブを省エネで滑る方法
■ 滑り方によって変化する谷回りと山回り
■ コブ中級者への道 (1) プロペラと逆ひねり
■ コブでおじぎを防ぐには
■ コブ中級者への道 (2) スライドする方向を変える
■ コブ中級者への道 (3) コブでスキーが開いちゃう
■ 上体を前に移動させる
■ コブ頂点のポジション
■ 基本ポジション
■ コブの滑り方で変わる前傾角度
■ 腰と下っ腹の意識
■ 先落としにトライしてみよう Part 1
■ 先落としにトライしてみよう Part 2
■ コブの衝撃に強いポジション Part 1
■ コブの衝撃に強いポジション Part 2
■ 腕の構え
■ コブで動きを止めない滑り Part1
■ コブで動きを止めない滑り Part2
■ ストックワークと腕の動き
■ コブに乗り上げていくところの脚の動き
■ コブを片足で滑ってみる
■ 重心とスキーの回転
■ パウダーとコブの共通点 Part 1
■ パウダーとコブの共通点 Part 2
■ スキーのたわみでコブから受ける衝撃をやわらげる
■ 負の連鎖 Part 1
■ 負の連鎖 Part 2
■ 負の連鎖 Part 3
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