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コブやモーグルについて思ったことをダラダラとつづっています。

「このコブ斜面をどうやって攻略するか」といったタクティクスを探すのがコブの1つの楽しみ方だと思います。

コブを攻略するためにいろいろな滑りを試していく過程で、自分の滑りの引き出しがどんどん増えていくことが実感できるのは嬉しいことです。


コブを攻略するのは楽し~い
私は同じコブ斜面を何本か滑ると、大抵お気に入りのラインが1つか2つできて、その後はその同じラインを繰り返し滑ることが多いです。

滑り終わってリフトに乗っている時は毎回、次はどのように滑るか考えます。
「さっきはあそこのコブで飛ばされたから、あの部分はトップを少し上げ気味にしてコブに入ろう」とか、「あのコブのラインが変化する部分は、クイックターンを入れてタイミングを合わせよう」とかいうふうに、次に滑る作戦をリフトの上で考えています。

そして、最初はバランスを崩しながら滑っていたコブ斜面を、本数を重ねるごとにスムーズに攻撃的に滑れるようになっていきます。


コブ斜面、特に自然コブは一見整っているように見えても、コブ1つ1つが微妙に異なっていて、1つの滑り方ではなかなか対応できないことが多いです。

そこで、自分の持っている技術の引き出しの中から、コブの形状やライン、雪質などに合わせてテクニックを総動員して攻略していきます。

こうしてコブ斜面を滑るごとに上達していくのが感じられることと、コブの攻略の仕方がわかったときの達成感がコブ斜面の大きな楽しみだし喜びだと思います。

もちろん、別のコブ斜面に行けばまた別の滑り方が必要になってくるし、同じ斜面でも雪質やコブの形の変化で、「同じ滑り方をしてるのにぜんぜんダメだなぁ~」なんてこともよくあります。

ですが、いろいろなコブを攻略していくことが経験になり、「あ!このコブは以前あそこで滑ったラインに似ているから、あの滑り方をしてみよう」といった技術の幅の広さにつながっていきます。



整地は簡単だから上達が難しい
整地を滑る場合は、雪質や斜度変化などをおおまかに気にとめて、それに合わせて調整すべきことはありますが、コブ斜面のような細かい戦略や攻略方法はあまり必要ありません。

整地を滑る際の落とし穴は「整地はどんな滑り方でも滑れてしまう」ということだと思います。

整地はコブ斜面に比べて難易度が低いため、コケたり、すっぽ抜けたり、コースアウトしたりといった大きなミスが出にくいのです。
なんとなく目立ったミスもなく滑れてしまうので、自分の滑りのどこが悪いのか漠然としていて、なかなか分かりにくいのです。

そういった意味で、整地はスランプに陥りやすく、その出口がなかなか見えづらいと言えるのではないかと思います。



コブ斜面はコブが滑り方を教えてくれる
いっぽうコブ斜面はというと、整地のようになんとなく滑れてしまうというわけにはいきません。

ちょっと後傾なだけでコースアウトしてしまうし、ちょっとした上体のローテーションがクラッシュにつながったり、小さなミスでも時として痛いダメだしをしてきます。
コブの形やラインに合わせて細心の注意を払いながら滑るため、自ずと正しい滑り方を体が覚えていくのです。


また、コブ斜面はコブの形や雪質によって滑りやすさが大きく変わるため、仮に滑りの調子が悪くても「今日のコブは難しいなぁ」と、自分の調子の悪さを「コブのせい」にしたりして、自分の都合の良いように勝手に解釈してしまいます。
なので、コブではスランプには陥りにくいと言えるでしょう。

仮にスランプを認識していたとしても、たくさんコブを滑って攻略していくことにより、少なからず上達している感じと達成感があるので、スランプの時も練習する意欲と方向性を立てやすいのです。

整地は滑れば滑るほど調子を崩してスランプの泥沼にはまってしまうことがありますが、それに比べるとコブ斜面は精神的には楽なように思います。(体力的にはきついですが…。)



コブ斜面のスランプ
コブ斜面でのスランプというのはどういった時に感じるのでしょうか。

私が思うに、たぶんどんな難しいコブも安定して高速で滑れて、もうこれ以上大きく上達する見込みを感じられない時に「やる気」をなくし、そのモチベーションの低下がスランプということになるのではないでしょうか。

私はモーグルを20年ほど続けていますが、かつてスランプを感じたことはないし、いまだに毎年上達しているのを感じます。

自分にはまだまだ「伸びシロ」があると信じているので、モチベーションも衰えていません。

まぁ、それだけいままで上達が遅かったとも言えますが…。(泣)

20年続けても、毎年新しい発見や滑りの課題が見えてきます。
それだけモーグル(コブ斜面)というのはとても奥の深いものなのでしょう。



いろいろなコブ斜面をいろいろな滑り方で滑ろう
さきほど、コブ斜面の攻略する楽しみについてふれましたが、緩斜面の人工コブばかりを滑っている方は要注意です。

緩斜面の人工コブは難易度が低いので、整地と同じように、なんとなく滑っても問題なく滑れてしまうんですね。

自分のなかで滑りのチェックポイントがいくつかあり、それを難易度の低い斜面でひとつひとつチェックする場合は、緩斜面の人工コブも役にたつと思います。

ですが、緩斜面の人工コブは滑りのミスに対して強くダメだししてこないので、コブから教わることが少ないのです。

不規則な自然コブはコブに滑りを合わせるといった外的要因が強く、簡単な人工コブは自分からどのような滑りを出していくかといった内的要因が滑りを左右します。
自然コブのような外的要因が大きい難斜面をたくさん滑ってみるというのは、未熟さを再認識するとともに、滑りのキャパシティーを増やすといった意味でも大切なことだと思います。


緩斜面の人工コブについて非難めいたことを言いましたが、滑り方によっては十分滑りの引き出しを広げることができます。

例えば、リバースターンやスイッチバックで滑ったり、スライド&ジャンプを試してみたりと、滑りの幅を広げる機会は無限に存在しています。

私は人工モーグルコースをみんなでデラがけしている最中に、「こんなラインはどうか?」とか「こんなところも滑れるんじゃないか」などと、試したことがない変わった滑り方を想像していたりします。
(デラがけ中に不謹慎かなぁ?)

大会に出て良い成績を残すのが目標の場合はあまり役にたたないことかもしれませんが、「コブをとことん楽しむ」といった意味では、さまざまなラインでいろいろな滑りができるとコブの世界が広がると思います。


おわり

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目次
INDEX

下の各項目からもご覧いただけます
コブの滑り方
■ 脚は少し曲げておく
■ 目線は重要
■ かかと加重を重視
■ スタンスと前後差
■ 基礎スキーヤーがモーグル的に滑るには
■ 吸収動作を長くキープ
■ モーグルのストックワーク (1)
■ モーグルのストックワーク (2)
■ モーグルのストックワーク (3)
■ スイッチバック
■ 背筋を伸ばす
■ 秘技!! スライド&ジャンプ
■ 吸収動作が必要なわけ
■ 吸収動作によるスピードアップ
■ 1つの動作で吸収と先落としをする
■ 吸収はヒザを意識する
■ 腰はスキーと同じ方向に向ける
■ 吸収動作による前後のバランスの調整
■ 吸収を行わない滑り方
■ 肩の逆ローテーション
■ ダブルストック
■ 縦の溝コブで減速
■ コブの溝でスキーをたわませる
■スキーの先落としと関節の動き
■吸収と伸ばしのタイミング
■ 足首の角度とポジションの関係
■ 左右非対称のコブとスライド
■ レベルによるストックワークの違い
■ スキーの先落しの角度とスピードコントロール
■ 静かなストックワーク
■ ボール状の凹みを通るライン
■ 外側の肩を下げる動きについて
■ スキーの縦の動きと練習について
■ コブ初心者 (1) どこを通る?
■ コブ初心者 (2) フォールライン方向にずらす
■ コブ初心者 (3) 上体をフォールライン方向にキープ
■ コブ初心者 (4) 脚のかまえ
■ コブ初心者 (5) それではコブを滑ってみよう・前編
■ コブ初心者 (6) それではコブを滑ってみよう・後編
■ コブ初心者 (7) スキー板と練習するコブ斜面
■ 春の巨大コブを省エネで滑る方法
■ 滑り方によって変化する谷回りと山回り
■ コブ中級者への道 (1) プロペラと逆ひねり
■ コブでおじぎを防ぐには
■ コブ中級者への道 (2) スライドする方向を変える
■ コブ中級者への道 (3) コブでスキーが開いちゃう
■ 上体を前に移動させる
■ コブ頂点のポジション
■ 基本ポジション
■ コブの滑り方で変わる前傾角度
■ 腰と下っ腹の意識
■ 先落としにトライしてみよう Part 1
■ 先落としにトライしてみよう Part 2
■ コブの衝撃に強いポジション Part 1
■ コブの衝撃に強いポジション Part 2
■ 腕の構え
■ コブで動きを止めない滑り Part1
■ コブで動きを止めない滑り Part2
■ ストックワークと腕の動き
■ コブに乗り上げていくところの脚の動き
スキー場
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