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コブやモーグルについて思ったことをダラダラとつづっています。
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モーグルの目線は遠くを見るが基本です。
1つのコブをじっくりと見るのではなく、1つ2つ3つ4つくらいの先のコブのラインを全体的に把握するように見る感じでしょうか。


◆コブのライン全体を見ると大きいコブや形の悪いコブに影響されなくなる
いっけん規則正しく見えるコブの中にも、不規則な形や大きさのコブがあります。
ここで、大きなコブ、形の悪いコブなど、滑りにくいコブを必要以上に見て身構えてしまうと、かえってそのコブでバランスを崩してしまいます。

「あ、次のコブ深いな、やだな」と思って身構えてしまうと、後傾になり、かえってコブで飛ばされたりしてしまうもんです。
なので、次のコブはあまり見すぎないほうがいいです。

なぜかと言うと、スキーはポジションが1番重要だからです。

例えば、「吹雪で視界がほとんどゼロ」なんていう時でもポジションだけを気にして滑れば、整地ならなんとか滑れてしまうもんですよね。(さすがにコブは無理ですが...)
雪面状況を気にしすぎると、かえってポジションが崩れ、足をとられて失敗してしまうもんです。
つまり、ポジションが良ければ、足場(雪面状況)が多少悪くても破綻せずに滑れてしまいます。

一方、ポジションが悪ければ足場(雪面状況)の悪いところで、バランスを大きく崩してしまうことになります。
次のコブを必要以上に見ない、つまり滑るラインをぼんやりと見ることによりポジションは良くなり、結果として不規則なコブでも失敗が少なくなります。

◆全体を見ると滑りの流れが良くなる
基礎の滑りのように、低中速でコブを滑る場合は、複数のコブを視野に入れる必要性は低くなります。
1~2つ先のコブを見るくらいで問題ないでしょう。

一方、モーグルはコブを高速で直線的に滑るため、複数のコブを考慮して攻略します。
例えば、スピードオーバーになった場合、1つのコブでいきなり減速するのではなく、3 ~ 4 つのターンで減速する方がショックが分散できて現実的です。
スピードを上げれば上げるほど、ライン全体を見ることが重要になります。

つまり、一点を凝視するのではなく、コブのラインを俯瞰(ふかん)する意識で滑ります。

他のスポーツでもボールを使った球技全般では「ボールをよく見ろ」とよく言われますが、スキーでは当てはまりません。
スキーはどちらかというと、全体を俯瞰する車の運転と共通するのではないかと思います。

また、よく言われているように、近くより遠くを見た方が体のバランスを取りやすいことからも、スキーでは遠くを見る意識で滑ることが大切になると思います。


まとめ:次のコブは必要以上に見ない。一ヵ所を凝視するのではなく、滑るライン(1~4コブ)全体を把握するような感じ。


おわり


◆目次はこちら




コブの滑り方
コブの滑り方#1 脚は少し曲げておく
コブの滑り方#3 拇指球加重ではなく、かかと加重を重視する
コブの滑り方#4 スキーのスタンスと前後差について
コブの滑り方#5 基礎スキーヤーがモーグル的に滑るには
コブの滑り方#6 吸収動作を長くキープする
コブの滑り方#7 モーグルのストックワーク(1)
コブの滑り方#8 モーグルのストックワーク(2)
コブの滑り方#9 モーグルのストックワーク(3)
コブの滑り方#10 スイッチバック
コブの滑り方#11 - 背筋を伸ばす
コブの滑り方#12 - 秘技、スライド&ジャンプ
コブの滑り方#13 - 吸収動作が必要なわけ
コブの滑り方#14 - 吸収動作によるスピードアップ
コブの滑り方#15 - 1つの動作で吸収と先落としをする
コブの滑り方#16 - 吸収はヒザを意識する










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目次
INDEX

下の各項目からもご覧いただけます
コブの滑り方
■ 脚は少し曲げておく
■ 目線は重要
■ かかと加重を重視
■ スタンスと前後差
■ 基礎スキーヤーがモーグル的に滑るには
■ 吸収動作を長くキープ
■ モーグルのストックワーク (1)
■ モーグルのストックワーク (2)
■ モーグルのストックワーク (3)
■ スイッチバック
■ 背筋を伸ばす
■ 秘技!! スライド&ジャンプ
■ 吸収動作が必要なわけ
■ 吸収動作によるスピードアップ
■ 1つの動作で吸収と先落としをする
■ 吸収はヒザを意識する
■ 吸収動作による前後のバランスの調整
■ 吸収を行わない滑り方
■ 肩の逆ローテーション
■ ダブルストック
■ 縦の溝コブで減速
■ コブの溝でスキーをたわませる
■スキーの先落としと関節の動き
■吸収と伸ばしのタイミング
■ 足首の角度とポジションの関係
■ 左右非対称のコブとスライド
■ レベルによるストックワークの違い
■ スキーの先落しの角度とスピードコントロール
■ 静かなストックワーク
■ ボール状の凹みを通るライン
■ 外側の肩を下げる動きについて
■ スキーの縦の動きと練習について
■ コブ初心者 (1) どこを通る?
■ コブ初心者 (2) フォールライン方向にずらす
■ コブ初心者 (3) 上体をフォールライン方向にキープ
■ コブ初心者 (4) 脚のかまえ
■ コブ初心者 (5) それではコブを滑ってみよう・前編
■ コブ初心者 (6) それではコブを滑ってみよう・後編
■ コブ初心者 (7) スキー板と練習するコブ斜面
■ 春の巨大コブを省エネで滑る方法
■ 滑り方によって変化する谷回りと山回り
■ コブ中級者への道 (1) プロペラと逆ひねり
■ コブでおじぎを防ぐには
■ コブ中級者への道 (2) スライドする方向を変える
■ コブ中級者への道 (3) コブでスキーが開いちゃう
■ 上体を前に移動させる
■ コブ頂点のポジション
■ 基本ポジション
■ コブの滑り方で変わる前傾角度
■ 腰と下っ腹の意識
■ 先落としにトライしてみよう Part 1
■ 先落としにトライしてみよう Part 2
■ コブの衝撃に強いポジション Part 1
■ コブの衝撃に強いポジション Part 2
■ 腕の構え
■ コブで動きを止めない滑り Part1
■ コブで動きを止めない滑り Part2
■ ストックワークと腕の動き
■ コブに乗り上げていくところの脚の動き
■ コブを片足で滑ってみる
■ 重心とスキーの回転
■ パウダーとコブの共通点 Part 1
■ パウダーとコブの共通点 Part 2
■ スキーのたわみでコブから受ける衝撃をやわらげる
■ 負の連鎖 Part 1
■ 負の連鎖 Part 2
■ 負の連鎖 Part 3
■ 負の連鎖 Part 4
■ テールジャンプ Part 1
■ テールジャンプ Part 2
■ テールジャンプ Part 3
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