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コブやモーグルについて思ったことをダラダラとつづっています。
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モーグルは体重が重いとそのぶんコブから受ける衝撃が大きくなります。
そのため、体重を減らすのがとても重要になります。

いっぽうで体重を減らしただけのひょろひょろのもやし君ではモーグルのような激しいスポーツは難しいでしょう。


◆モーグルは身軽な方が向いている
モーグルはスピードを出してコブを滑るスポーツなので、コブから受ける衝撃に耐えられる体力がなくてはなりません。

アルペンや基礎スキーであれば、ある程度体に贅肉が付いていてもそれほど大きな問題はないと思います。
特にアルペンの場合は体重が重い方がスキーがよく滑り、結果的に良いタイムが出ますからね。
ワールドカップに出てくるダウンヒラーはほとんど 80キロから 100 キロの巨漢ぞろいです。

一方、モーグルの場合は、コブから受ける衝撃は体重が重ければ重いほど大きくなるので、体重が軽い方が適しています。
モーグルには怪力のゴリラ タイプより、身軽なサル タイプの体型がいいようです。

モーグルは体重に対してどれだけの筋力があるかが重要になりますので、一番分かりやすい指標は体脂肪率です。
体脂肪率が低ければモーグルに適した体と考えていいでしょう。
その他にもスピードや持久力、柔軟性なども大切ですが、ここでは最もわかりやすい体脂肪にフォーカスしたいと思います。


◆ダイエットの結果
私はもともと体の線が細いこともあり、減量よりも筋力トレーニングを重視してきました。

スクワットをしたあとプロテインを飲むのを日課にしていました。
でも、もともと筋肉がつきにくい体質なのか、実感としてあまり体の変化は見られなかったように思います。

3年ほど前からヒザの具合が悪くなり、ヒザの負担を減らすため少しずつ減量にもトライしてみたのですが、その効果は予想以上に大きなものでした。
体重は一番重い時から14キロ減り、以前は 16% 位あった体脂肪率が、現在では7%位まで落ちました。

体脂肪7%の世界をこの歳になって初めて体験したのですが、本当に驚くほど体が軽いです。
月面を歩いているようとまではいきませんが、まるで地球の引力が少なくなったように感じます。

先日 10 キロのお米の袋を持つ機会があったのですが、ダイエット前はこんなに重い贅肉を付けてコブを滑っていたんですね。
恐ろしいですね…。  減量していなかったら膝の具合はさらに悪化していたことでしよう。

お風呂の鏡を見ると、かなり筋肉が見えるようになりました。
中年になってこれだけの肉体改造ができたのは驚きです。
この歳になって急激に筋肉がついたとは考えられないので、筋トレによって筋肉がついたと考えるより、筋肉の上に覆いかぶさっていた脂肪が無くなったため、筋肉が見えるようになったようです。


◆筋力アップよりダイエットのほうが簡単
筋力アップとダイエットは、どちらもモーグルでは大切ですが、どちらが簡単かと問われれば、ダイエットのほうが間違いなく簡単でしょう。
 
先日読んだ仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか という本によると、激しいトレーニングをしても一年に1キロほどしか筋肉は増えないのだそうです。
ボディービルダーのように本格的な施設と器具、および栄養管理も整った状態での話なので、
一般的には筋肉が1年に 1キロも増えることはなかなかないそうです。
多くの人のトレーニングを指導してきた、実績のあるジムのトレーナーの方が書いた本なので、たぶん本当なのでしょう。

同じトレーニングをしても、筋肉のつきやすい人とつきにくい人の個人差はあると思いますが、筋肉をつけることは時間がかかり、難しいのは確かでしょう。
(ちなみに、この本はかなりお勧めです。トレーニングの正しい知識と、トレーニングのモチベーションを保つのに役立っています。「今日は疲れてるから筋トレやりたくないなぁ~」と思う日に、この本をペラペラとめくると、筋トレする気になってきます。)
 
 
体重を減らすのは筋肉をつけるほど難しくないし、時間もかかりません。
よく3ヵ月で5キロ痩せたなんてテレビのダイエット番組でやってますよね。
少なくとも筋トレで1キロ筋肉をつけるより、ダイエットで2キロ体重を落とす方がずっと簡単なのは確かです。
 
それに、筋トレはやらなければ効果はでません。
ダイエットは我慢が必要ですが、食べなければ効果がでます。
「やらなくちゃいけない」と「やらなくていい」では、やっぱり「やらなくていい」の方が間違いなく簡単です。
 
私は今考えると、もう少し早くから真面目にダイエットに取り組んでおけばよかったと思っています。
「筋トレはするけどダイエットはしていない」という方はダイエットにも取り組んでみたらいかがでしようか。


おわり

◆目次はこちら








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目次
INDEX

下の各項目からもご覧いただけます
コブの滑り方
■ 脚は少し曲げておく
■ 目線は重要
■ かかと加重を重視
■ スタンスと前後差
■ 基礎スキーヤーがモーグル的に滑るには
■ 吸収動作を長くキープ
■ モーグルのストックワーク (1)
■ モーグルのストックワーク (2)
■ モーグルのストックワーク (3)
■ スイッチバック
■ 背筋を伸ばす
■ 秘技!! スライド&ジャンプ
■ 吸収動作が必要なわけ
■ 吸収動作によるスピードアップ
■ 1つの動作で吸収と先落としをする
■ 吸収はヒザを意識する
■ 吸収動作による前後のバランスの調整
■ 吸収を行わない滑り方
■ 肩の逆ローテーション
■ ダブルストック
■ 縦の溝コブで減速
■ コブの溝でスキーをたわませる
■スキーの先落としと関節の動き
■吸収と伸ばしのタイミング
■ 足首の角度とポジションの関係
■ 左右非対称のコブとスライド
■ レベルによるストックワークの違い
■ スキーの先落しの角度とスピードコントロール
■ 静かなストックワーク
■ ボール状の凹みを通るライン
■ 外側の肩を下げる動きについて
■ スキーの縦の動きと練習について
■ コブ初心者 (1) どこを通る?
■ コブ初心者 (2) フォールライン方向にずらす
■ コブ初心者 (3) 上体をフォールライン方向にキープ
■ コブ初心者 (4) 脚のかまえ
■ コブ初心者 (5) それではコブを滑ってみよう・前編
■ コブ初心者 (6) それではコブを滑ってみよう・後編
■ コブ初心者 (7) スキー板と練習するコブ斜面
■ 春の巨大コブを省エネで滑る方法
■ 滑り方によって変化する谷回りと山回り
■ コブ中級者への道 (1) プロペラと逆ひねり
■ コブでおじぎを防ぐには
■ コブ中級者への道 (2) スライドする方向を変える
■ コブ中級者への道 (3) コブでスキーが開いちゃう
■ 上体を前に移動させる
■ コブ頂点のポジション
■ 基本ポジション
■ コブの滑り方で変わる前傾角度
■ 腰と下っ腹の意識
■ 先落としにトライしてみよう Part 1
■ 先落としにトライしてみよう Part 2
■ コブの衝撃に強いポジション Part 1
■ コブの衝撃に強いポジション Part 2
■ 腕の構え
■ コブで動きを止めない滑り Part1
■ コブで動きを止めない滑り Part2
■ ストックワークと腕の動き
■ コブに乗り上げていくところの脚の動き
■ コブを片足で滑ってみる
■ 重心とスキーの回転
■ パウダーとコブの共通点 Part 1
■ パウダーとコブの共通点 Part 2
■ スキーのたわみでコブから受ける衝撃をやわらげる
■ 負の連鎖 Part 1
■ 負の連鎖 Part 2
■ 負の連鎖 Part 3
■ 負の連鎖 Part 4
■ テールジャンプ Part 1
■ テールジャンプ Part 2
■ テールジャンプ Part 3
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