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コブやモーグルについて思ったことをダラダラとつづっています。
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さてさて、前回に引き続き、今回も Q&A、いってみたいと思います。



◆質問と回答: 先落としでスキーのトップがコブに刺さる?

Question:
先落としをするとスキーの先端がコブに刺さってしまいそうで怖いです。


Answer:
エッジを立てるようにして滑るといいと思います。 あと、コブの落ち込む部分が2段になっている場合は、先落としは1段目だけでいいと思います。



先落としでスキーのトップがコブに刺さることは、実際のところ、めったにないことなのではないかと思います。

たまに、転んでスキーの先端がコブに刺さってしまっている場面を見かけることがありますが、それは転んだ拍子に普通ではありえないような角度でスキーの先がコブに当たったからであって、先落としをしたからではありません。

また、以前、一緒に滑っていた人がコブで頭からヘッドスライディングするように転んだシーンを目撃したことがありました。
転んだ本人は「スキーの先がコブに刺さった」と言っていましたが、私が見た感じでは重心が前に行き過ぎていたためコブにぶつかったところでトップが詰まっていましたが、先端はコブに刺さってはいませんでした。


私自身、先落としでスキーの先端がコブに刺さったのは、たぶんこれまでに4~5回くらいしか経験がありません。
とは言っても、スキーがコブに「グサッと深く刺さる」みたいな派手なものではなく、「先端が引っかかってコケた」みたいな軽い感じです。

先落としでスキーの先端が派手に刺さったのを目撃したのは、今から15年ほど前の飯綱リゾートです。
かなり上手なモーグルスキーヤーのかたでしたが、刺さったスキー板が棒高跳びの棒のような働きをして、体がスローモーションのように宙に浮きあがり、そのまま正面から雪面に落下していました。
怖いですねぇ。

でも、ここで言いたいのは「先端がコブに刺さることは怖い」ということではなくて、15年位もさかのぼらなければ先落としで先端がコブに刺さった状況を目撃したことはなく、それほどレアなケースと言うことです。

でも、たまたまこのような派手なケースだから目についただけなのかもしれません。
実際は目立たないだけで、本当はもっと頻繁に先端がコブに刺さることが起こっているという可能性も否定はできません。

それに、「どのくらいまで先落としすればスキーの先端がコブに刺さるのか」ということは、怖いので実際に試してみようとは思わないのが正直なところです。

なので、ここで書いていることは実体験に基づいたものではなく、頭の中をこねくり回して出てきたものなので、あまり信ぴょう性はありません。
このへんは、あらかじめご了承いただければ幸いです。





◆先端がコブにささる可能性がある滑り方
先落としをすることでスキーの先端がコブに刺さってしまうことはほとんどないと思っているのですが、可能性としてはゼロではないので、その対策を考えみたいと思います。


まず、どのような滑り方だと先端がコブに刺さりやすいでしょうか?

コブをスライドターンで滑っているときは、スキーを横に回し込んでいくので、先端がコブに刺さってしまうことはありません。



先落としで先端がコブに刺さる可能性があるのは、スキーのトップから縦にコブに乗り上げていく滑り方になります。


このように、先端がコブに刺さる可能性があるのはスキーのトップからコブにぶつかっていく滑りになるので、難易度は高い滑り方になります。
つまり、先落としで先端がコブに刺さりそうという不安を感じるのは、ある程度以上の技術レベルのスキーヤーになってくると思います。



◆どうしてスキーはコブに刺さらないのか
では、なぜコブを普通に滑っているとき、スキーはコブに刺さらないのでしょうか?

ご存知のとおり、スキーの先端が上に反り上がっているからです。



このように、スキーの先端(チップ)が上に反り上がっているため、コブに刺さることはほとんどありません。

でも、これはあたりまえすぎて、誰でもわかっていることですよね。
これにプラスして、さらに先端がコブに刺さらないようにするにはどうすればいいでしょうか。


◆エッジを立ててみる
先端がコブに刺さらないようにするには、適度にスキーのエッジを立てて滑るといいのではないかと思います。
(エッジを立てることは滑り自体にも良い影響を与えますが、今回は先端がコブに刺さらないようにするという点だけにフォーカスしますね)

では、エッジが立っている場合を見てみましょう。

スキーのトップを上から見ると、先端は先細り(テーパー状)になっています。


板によってこの形は異なりますが、エッジを立てることで、この先細りの形状によってもコブに刺さることを防ぐことができるのではないかと思います。


つまり、エッジを立てていない場合は、先端が上に反り上がっていることによってのみコブに刺さることが防がれていますが、


いっぽうエッジを立てている場合は、先端が上に反り上がっていることに加えて、先細りの形状によってもコブに刺さることは防がれているのではないかと思います。


ただ、これでどのくらいの違いがあるのか試したことはないので、実際のところはわかりません。ごめんなさい。


その他の要素としては、エッジを立てることによってスキーのソール面が少し外側に向くことも、先端がコブに刺さりにくくなることに影響してくるのではないかと思います。

エッジを立てていなくてスキーをべた踏みしている状態では、スキーのソール面は真下に向いています。



これに対して、エッジを立てているとスキーのソール面が少し外側に向きます。



コブの受けている部分の角度は斜め内側に傾いているので、ソール面が下に向いているべた踏みの状態より、ソール面が外側に向いているエッジを立てた状態のほうがコブの雪面にフィットしていることになります。


そのため、コブにスキーのトップがぶつかったところで、スキーがコブの受けている部分の傾斜に沿って乗り上げていくので抵抗が少なくなり、結果的に先端がコブに刺さりにくくなるのではないかと思います。



◆コブの落ち込む部分が2段になっている場合は、最初の落ち込みだけ先落としする
コブの落ち込む部分が2段になっているコブってありますよね。
どういうコブかというと、コブの頂点を越えた直後の部分の下りの傾斜はあまり急ではありませんが、コブの溝のちょっと手前のところでストンと急激に深くえぐれているコブです。


このように、落ち込みの角度が2段階になっている場合は、コブの頂点を越えた最初の落ち込みの角度だけ先落としするといいのではないかと思います。


もし、2段目の急激に落ち込んでいる角度に沿って先落としをすると、スキーの先端がコブに刺さってしまうかもしれません。


では、1段目の落ち込みにだけに合わせて先落としをしたら、2段目はどうなるのかというと、溝にスキーを橋渡しするような形になります。


実際このようなコブでは、スピードを出して滑ると、溝の底まで完全に接雪して滑ることは物理的に不可能になり、1段目に合わせて先落としして、2段目の落ち込みは溝をスキーで橋渡しするケースがかなり多くなると思います。



◆コブの受けている部分の斜度はほぼ水平
スキーの先端がコブに刺さってしまうように感じるのは、コブの受けている部分がのぼり斜面に見えるという「目の錯覚」によるものもあると思います。

コブ斜面を上から見下ろすと、行く手をはばむようにコブがそそり立っているように見えます。


つまり、コブの受けている部分の角度は登っているように感じてしまいます。

でも、実際はコブの受ける部分の角度(斜度)は水平くらいのことが多いです。

(※このブログでは説明の便宜上、コブの受けている部分を上のように登り傾斜に描いている部分があります。)



コブは外側に行けば行くほど、コブの受けている部分は登っていく角度になっていき、内側ほど水平に近くなります。
なので、コブの外側やバンクを滑る場合は、受けている部分が登っている角度になりますが、今回のトピックのように縦のラインどりをする場合は水平に近い部分を通ることになります。

コブをデラがけしているときにでも確認してみるといいと思いますが、この角度だったらコブの受けている部分にトップが刺さることはめったにないということが、視覚的にわかって安心できるのではないかと思います。






ここからは、説明が長くならずに手短に答えられる Q&A をいくつか追加してみますね。

これらはいずれも複数のかたからいただいた質問なので、同じように思われているかたが他にもいらっしゃるのかな? と思ったので追加してみることにしました。



Question:
ポーパスターンについて教えてください


Answer:
記事の中では「ポーパスターン」という言葉は使っていませんが、以下のような言い方をしているところはだいたい「ポーパスターン」になります。

-トップから縦にコブに乗り上げる滑り方
- カービング
- 縦の滑り方
- モーグルの滑り方

なので、ポーパスターンに該当する記事は既にけっこうあると思うので、そちらをお読みいただければと思います。





Question:
バンク滑りの方法についての記事を希望します


Answer:
うーん、なかなか難しいかもしれません。
ご存知のように、コブは「コブの形や雪質によって滑り方を変えていく」ということがとても大切です。
整地などの他の斜面に比べて、コブは斜面条件に合わせて滑り方を変えていくという要素がより大きくなります。
特にバンク滑りは「コブの形や雪質によって滑り方を変えていく」という要素が極めて強く、条件によって滑り方が大きく変わるように思います。

このようにバンクの滑り方はコブの条件によって大きく異なるので、これらの共通する部分を見つけたり、特定の条件での個人的感覚を一般化したりすることはかなり困難なように思います。
将来的にはバンク滑りについての記事を書いてみたいと思っているのですが、現時点では難しいです。
私の力不足です。 ごめんなさい。





Question:
ブログのコンテンツで使っている画像(絵)はどうやって作っているのですか?


Answer:
主に FireAlpaca というフリーのお絵描きソフトを使っています。
イラストレーターや GIMP など、その他の画像編集ソフトでも同じような画像を作ることができると思います。
これらのソフトには「レイヤー」という機能があって、このレイヤーを使うことによって複数の画像を組み合わせることができます。
なので、画像を作る際は、レイヤー機能があるソフトがおすすめです。





Question:
ブログ内で使っているアニメーション(動く画像)はどうやって作っているのですか?


Answer:


複数の静止画像をつなげてアニメーションを作っています。
これらは GIF というファイル形式で、一般的な動画ファイルよりかなり軽いというメリットがあります。
静止画像や動画をGIF ファイルに変換できる WEB サイトがたくさんあります。
ご興味がありましたら「GIF 作成」で検索してみてください。






Question:
ブログ内で使用しているような人形を購入したいのですが。


Answer:

この人形はVOLKS(ボークス)というメーカーの NEO-GUY というモデルです。
身長は 30cm 位です。

以下のサイトから購入することができます。
http://www.volks.co.jp/dollfie/body03neo.html/#guy

ここで使っている NEO-GUY というモデル以外にも、多くの種類があるようです。

あと、人形が使っているストックは割り箸で作りました。
スキー板は、お菓子の詰め合わせが入っているような大きめの缶をハサミで切って作成しました。




おわり


◆目次はこちら

























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目次
INDEX

下の各項目からもご覧いただけます
コブの滑り方
■ 脚は少し曲げておく
■ 目線は重要
■ かかと加重を重視
■ スタンスと前後差
■ 基礎スキーヤーがモーグル的に滑るには
■ 吸収動作を長くキープ
■ モーグルのストックワーク (1)
■ モーグルのストックワーク (2)
■ モーグルのストックワーク (3)
■ スイッチバック
■ 背筋を伸ばす
■ 秘技!! スライド&ジャンプ
■ 吸収動作が必要なわけ
■ 吸収動作によるスピードアップ
■ 1つの動作で吸収と先落としをする
■ 吸収はヒザを意識する
■ 吸収動作による前後のバランスの調整
■ 吸収を行わない滑り方
■ 肩の逆ローテーション
■ ダブルストック
■ 縦の溝コブで減速
■ コブの溝でスキーをたわませる
■スキーの先落としと関節の動き
■吸収と伸ばしのタイミング
■ 足首の角度とポジションの関係
■ 左右非対称のコブとスライド
■ レベルによるストックワークの違い
■ スキーの先落しの角度とスピードコントロール
■ 静かなストックワーク
■ ボール状の凹みを通るライン
■ 外側の肩を下げる動きについて
■ スキーの縦の動きと練習について
■ コブ初心者 (1) どこを通る?
■ コブ初心者 (2) フォールライン方向にずらす
■ コブ初心者 (3) 上体をフォールライン方向にキープ
■ コブ初心者 (4) 脚のかまえ
■ コブ初心者 (5) それではコブを滑ってみよう・前編
■ コブ初心者 (6) それではコブを滑ってみよう・後編
■ コブ初心者 (7) スキー板と練習するコブ斜面
■ 春の巨大コブを省エネで滑る方法
■ 滑り方によって変化する谷回りと山回り
■ コブ中級者への道 (1) プロペラと逆ひねり
■ コブでおじぎを防ぐには
■ コブ中級者への道 (2) スライドする方向を変える
■ コブ中級者への道 (3) コブでスキーが開いちゃう
■ 上体を前に移動させる
■ コブ頂点のポジション
■ 基本ポジション
■ コブの滑り方で変わる前傾角度
■ 腰と下っ腹の意識
■ 先落としにトライしてみよう Part 1
■ 先落としにトライしてみよう Part 2
■ コブの衝撃に強いポジション Part 1
■ コブの衝撃に強いポジション Part 2
■ 腕の構え
■ コブで動きを止めない滑り Part1
■ コブで動きを止めない滑り Part2
■ ストックワークと腕の動き
■ コブに乗り上げていくところの脚の動き
■ コブを片足で滑ってみる
■ 重心とスキーの回転
■ パウダーとコブの共通点 Part 1
■ パウダーとコブの共通点 Part 2
■ スキーのたわみでコブから受ける衝撃をやわらげる
■ 負の連鎖 Part 1
■ 負の連鎖 Part 2
■ 負の連鎖 Part 3
■ 負の連鎖 Part 4
■ テールジャンプ Part 1
■ テールジャンプ Part 2
■ テールジャンプ Part 3
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