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コブやモーグルについて思ったことをダラダラとつづっています。
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「コブ滑走時のポジションはどのくらい前傾しているのがいいか?」

スキー場で一緒に滑っているかたたちと話していると、しばしば話題になるポイントです。

これは、滑り手によってさまざまな見解があり、時には大きく意見が割れる場合があります。

今回は、私が考えているコブ滑走時の前傾角度について話していきますね。


◆前傾角度とは?
まず、この記事内で述べている「前傾角度」についてです。

スキー技術談義でよくおこる見解の行き違いは、そもそも前提とする条件や定義自体が異なっていることが原因になっている場合が、往々にしてあるように感じます。
なので本題に入る前に、ちょっとめんどくさいですが、ここでの「前傾角度」についての定義を共有しておきたいと思います。
しばしお付き合いください。


前傾角度という言葉
ここでは「前傾角度」という言葉を使っていますが、本記事で意味するところは正しくは「ポジションの前後の角度」ということになります。

ただ、「ポジションの前後の角度」と言うと、スキーヤーにとってなじみがない表現になってしまうように思います。
また、一般的に「後傾」は悪いポジションの代表格として挙げられていますが、その対比として、「前傾」は良いポジョンを表す言葉として使われていることが多いように思います。
ですので、ここでは「適切なポジションの前後の角度」という含みを込めて「前傾角度」という言葉を使用しています。

ただ、ポジションは必ずしも前傾しているとは限りません。
たとえば、まっすぐ垂直に立っているポジションでは、前傾角度はゼロです。



また、重心が後ろへ下がっていて、後傾している場合は前傾角度はマイナスになります。


前傾していないのに前傾角度と言うのは変かもしれませんね。
でも、ここではこのようなポジションの前後の角度全般を「前傾角度」として話を進めていきますね。


前傾角度の割り出し
次に、前傾角度の割り出し方について考えてみましょう。

スキーヤーの滑走姿勢をパッと見て、ポジションの前傾角度に対して大きな印象を与えるのが上体の角度です。



ただ、上体の角度だけを基準にして判断してしまうと、そのポジション全体における前傾角度が分かりにくくなってしまいます。

たとえば、上体が前傾していても、お尻が後ろに下がっていれば、全体としてはあまり前傾していないポジションになります。



反対に、上体が起きていても、お尻が下がっていなければ、全体のポジョンは前傾していることになります。
実際、上のイラストより下のイラストの方が全体のポジションとしては前傾しています。



このように、ポジション全体の前傾角度を上体の角度だけで判断してしまうと、適正な前傾角度が分かりにくくなってしまいます。

上体の角度以外にも、脚の角度や腰の位置など、上半身と下半身の両方を含めたトータルで、ポジションの前傾角度が割り出されます。

では、どのようにして前傾角度を割り出すのがいいかと言うと、足の裏の加重位置(ブーツ)と重心を結んだ線がポジション全体の前傾角度を表しているのではないかと思います。




重心の位置は滑走姿勢によって変化するので、ちょっと曖昧になりますが、ここでは足の裏の加重位置(ブーツ)と重心を結んだ線の角度を前傾角度として話を進めていきますね。

では、ここからは本題に入っていきましょう。



◆基礎スキーとモーグルで変わる前傾角度
「コブを滑っているときにどのくらい前傾するのか?」については基礎スキーヤーとモーグラーでは意見が異なる場合が多いように思います。

もちろん個々のスキーヤーで滑り方や前傾角度に対する見解は異なります。
また、そもそも「基礎スキー or モーグル」とジャンル分けしてしまうのは個人的にはあまり好きではありません。
でも、スキーヤー1人1人ではなく、基礎スキー志向とモーグル志向のスキーヤーをマクロでとらえると、全体的にはそれぞれの傾向があるように思います。

スキーヤーをカテゴリー分けして、「基礎スキーはこう」、「モーグルはこう」と言ってしまうのは本意ではないのですが、説明の便宜上、基礎スキーとモーグルに分けて話していこうと思います。
ご了承ください。


基礎スキーの場合
基礎スキーヤーのコブの滑走ポジションは「地球に対して垂直」くらいの前傾角度で滑っている方が多いようです。

地球に対して垂直とはどういうことかと言うと、下の図のようになります。


うーん、ますますわからなくなってしまうような図ですね。
すみません…。

これをスキー場の斜面に当てはめてみると、こんな感じになります。



平らな地面に対して垂直」、または、「水面に対して垂直」のポジションです。

イメージとしてはスキー場のリフトの支柱、または斜面に生えている木と同じ角度と言えばわかりやすいかもしれませんね。




モーグルの場合
では次にモーグルの場合を見てみましょう。

モーグルでよく言われていることが「斜面に対して垂直」位のポジションです。

図にして表すと、下のようになります。



もちろんコブ斜面は凹凸していて、斜度は整地のように一定ではないのですが、ここではコブを削ってならした場合の斜面全体の角度のことです。



つまり、たとえば斜度が20度の斜面なら、「地球に対して垂直」のポジションよりも「斜面に対して垂直」のポジションは約20度位前傾していることになります。

このように、全般的に見るとモーグラーは基礎スキーヤーよりもかなり前傾して滑っていることが多いように思います。




どちらが正しいのか?
上記のように滑り手の志向により、コブを滑っているときの前傾角度は大きく異なる場合があります。
では、どちらが正しい前傾角度になるのでしょうか? 
それとも、前傾角度は大きく違っていても問題ないほどルーズでいいということなのでしょうか?

「地球に対して垂直」と「斜面に対して垂直」どちらが正しいのか? 
ご察しのとおり、どちらも正しいです。
今回の記事のタイトルのとおり、滑り方によって適した前傾角度は異なります

では、コブを滑っているスキーヤーの前傾角度にはかなり幅があるので、前傾角度はルーズでもコブは滑れてしまうのでしょうか? 
そんなことはありません。前傾角度はコブでとても重要な前後のバランスに影響してくるので、非常に微妙な調整が必要になります。
つまり、滑り方によって適した前傾角度は異なり、滑り方に合った前傾角度が求められます


では、基礎スキーとモーグルでは、それぞれどのような滑り方をしているでしょうか?

全般的に見ると、基礎スキーヤーはスキーを回し込むスライドターンで滑っていることが多いのではないかと思います。


いっぽう、モーグラーは、スキーをフォールラインに向けた状態でコブに乗り上げる縦の滑り方で滑っていることが多くなります。



この滑り方の違いにより、適した前傾角度が変わってきます。



◆スライドの前傾角度
基礎スキーで最も一般的な滑り方はスライドターンになりますが、スライドターンで滑っている場合はそれほど前傾する必要はありません。

スライドターンではコブの裏の落ち込んでいる部分で、スキーを回しこんでずらしていきます。



このように、コブの落ち込む部分でスキーをずらすことによって減速し、この強弱によりスピードをコントロールしています。


ずらして減速する場合の体とスキーの位置関係
次に、スキーをずらして減速するときの、体とスキーの位置関係を考えてみますね。

まず、整地でスキーをずらして減速する場面を見てみましょう。


この場合、スキーが前に出て体が後ろへ下がった状態になります。
このようにスキーに対して体が後ろに位置していることにより、強く減速することができます。

ではここで、体が前に出ていて、スキーが後ろへ下がっている状態だとどうなるでしょうか?


このポジションでは、いくらスキーを強く踏み込んでもあまり減速することはできません。

つまり、減速する場合はスキーが前に出て体が後ろへ下がったポジョンが有効になります。



コブでずらして減速する場合
では次に、コブを滑っている場合の体とスキーの位置関係を考えてみましょう。

コブでスキーをずらして減速する場合も、整地と同じです。

スキーに対して体が前に出ている状態だと、スキーをずらしても強く減速することはできません。



ここで、スキーに対して体が後ろへ下がっているポジョンをとることにより、強く減速することが可能になります。



ただ実際コブを滑る場合は、コブの落ち込む部分でスキーをずらす際に体が後ろに下がってスキーが前に出てしまうと、後傾になってしまいやすくなります

体より少しだけスキーが前に出ているくらいであれば、コブにぶつかる衝撃を利用してポジションを前に戻すことができます。



しかし、コブの落ち込む部分で強く減速しようとして脚を伸ばしてしまうと、体の下からスキーが大きく前に出てしまいます。



こうなるとポジションは完全に後傾になり、次のターンに入れなかったり、


スキーがすっぽ抜けてコブのラインからはじき出されたりしてしまいます。



つまり、スキーに対して体が前に位置している状態だと、後傾にはなりにくいけど強く減速できない。
また、スキーに対して体が後ろに位置していると、強く減速できるけど後傾になりやすい、ということになります。


では、コブでスライドを使って減速する場合、スキーと体の位置関係は、どのくらいが良いのでしょうか?
コブをスライドターンで滑る場合は、スキーに対して体が後ろに位置しているのではなく、またスキーに対して体が前に位置しているのでもないポジション、つまり「地球に対して垂直」くらいのポジジョンが適しているのではないかと思います。



この、「地球に対して垂直」くらいの前傾角度が、適度に減速できて、なおかつ後傾にはなりにくい、コブのスライドターンにおいてバランスがとれたポジションになるのではないかと思います。



縦に滑る場合
では次に、コブを縦に滑る場合について見ていきましょう。
モーグルのように、スキーがフォールラインに向いた状態で、トップからコブに乗り上げていく滑り方です。



縦に滑る場合にはどのくらいの前傾角度が適しているのでしょうか?
縦にスキーの先端からコブに乗り上げていく滑り方では、スライドターンのときよりも前傾角度を大きく取る必要があり、斜面に対して垂直位のポジションが適しているのではないかと思います。


でも、このようにブーツより重心が前に位置している体勢では、スライドによる減速効果は少なくなってしまいます。
ただ、主にスキーをずらすことで減速していたスライドターンとは異なり、縦に滑る場合は主にコブにぶつかる衝撃によって減速します。
そのため、縦の滑り方では、ズラシのブレーキが弱くなってしまう「斜面に対して垂直」のポジションによるデメリットは少ないと言えます。

それよりも大切になるのは、コブに乗り上げる時に体の下にブーツをキープできるポジションかどうかと言うことです。


ではここで、スライドで滑る時にマッチした「地球に対して垂直」のポジションで、縦に滑るとどうなるでしょうか?
多くの場合、コブに当たった瞬間にスキーがすっぽ抜けて後傾になり、コブのラインから放り出されてしまいます。



スライドの滑り方ではコブにぶつかる時にスキーが横に向いているため、スキーが前に走ってすっぽ抜けてしまうことは少ないのですが、


縦の滑り方ではスキーが下に向いた状態でコブに乗り上げるため、スキーは前方へ抜けてしまいやすくなります。



このように、縦の滑り方ではコブにぶつかった時にスキーが前に走ってすっぽ抜けてしまうことを防ぎ、なおかつ体の下のコントロールできる範囲内にスキーを止めておくことが不可欠になります。
そのため、縦に滑る場合は、スライドで滑る場合よりかなり前傾角度を強めて滑る必要があります。

その他のいろいろな条件によって前後の調整は必要になりますが、縦に滑る場合は「斜面に対して垂直」位のポジションが目安になるのではないかと思います。




またもちろん、「スライドの滑り方」と「縦の滑り方」の中間くらいの滑り方では、前傾角度は「地球に対して垂直」と「斜面に対して垂直」の中間くらいの前傾角度が適していることになります。

その他にも、スキーをどのくらい横に向けるか、ズラシでどのくらい減速するか、コブからどのくらい衝撃を受けるか、また、コブの形や雪質などによっても、臨機応変に前傾角度を変えていく必要があります。



◆前傾角度の違いがわかるとき
このように「スライドする滑り方」と「トップからコブに乗り上げる滑り方」では、適している前傾角度が異なるのですが、この違いが顕著に表れる体験を多くのかたがされていると思います。

ここでは、この前傾角度の違いがわかる例を2つ挙げてみますね。

スライドでターンが遅れちゃった!
まず1つ目の例は、スキーを回しこむスライドターンで滑っているときにスキーを回すタイミングが遅れてしまった場合です。



スライドターンでスキーの回しこみが遅れてしまうと、次のコブにスキーのトップからぶつかることになります。
すると、スキーが前方に走ってすっぽ抜け、コブのラインから放り出されてしまいます。



つまり、スライドで滑る時の前傾角度のポジションで、トップからコブに乗り上げる縦の滑り方になってしまいます。
その結果、前傾角度と滑り方がマッチしていないことになってしまいます。

スキーの回しこみが遅れてしまった場合は、前傾角度を強めて次のコブに乗り上げることができれば良いのですが、回しこみが遅れてしまう原因の多くは後傾になってしまったことなので、瞬時にポジションを前に修正することは実際かなり難しくなります。


スライドから縦の滑りに変えるとき
スライドと縦の滑りで適した前傾角度が異なることがわかる2つ目の例は、コブを滑っている最中にスライドから縦の滑りに変更する場合です。

たとえば、斜面上部の斜度が急な部分はスライドで滑り、斜面途中の斜度が緩くなったところから縦の滑りにスイッチするといったケースです。

この場合、最初は「地球に対して垂直」のポジションでスライドで滑り、途中で縦の滑りに移行するときに、グッと重心を前に移動して、縦の滑り方に適した「斜面に対して垂直」のポジョンに変更します。


このような滑走中のポジョンの変更を、コブ中級~上級者であれば、無意識のうちに行っているスキーヤーも多いのではないかと思います。



◆斜面状況によって変わる前傾角度
上記のような滑り方の違い以外に、斜面の状況によっても適切な前傾角度は違ってきます。
たとえば、コブの形や雪質によっても前傾角度は変えていく必要があります。

このような斜面状況によって変わってくる前傾角度について見てみましょう。

● コブの大きさ
でき始めの浅いコブの場合、コブにぶつかるときの衝撃は小さくなります。


そのため、後傾になってしまったポジションを、コブにぶつかる衝撃により前に戻してリセットすることは難しくなります。
つまり、浅いコブでは後傾にならないように、前傾角度を大きくとって滑る必要があります。


反対に、成長した深いコブでは、コブにぶつかったときの衝撃が大きくなります。


なので、後傾気味のポジションで滑っていても、コブにぶつかる衝撃でポジションを前に戻すことができます。

また、深いコブで前傾しすぎると、コブにぶつかる時の強い衝撃により、つぶされてしまったり、前にバランスを崩してしまったりします。

そのため、深いコブでは浅めの前傾角度が適しています。


● コブの向き
ほとんどのコブはフォールラインに対して斜め前方に向いています。


この斜め前方への角度が、比較的横向きのコブであったり、


比較的縦向きのコブがあります。



このコブの「横向き」、「縦向き」によっても適した前傾角度は変わってきます。

横向きのコブの場合は、コブにぶつかった瞬間に大きなブレーキがかかり、後傾気味のポジションでも前に戻すことができます。


そのため、横向きのコブでは浅めの前傾角度でも大丈夫です。


いっぽう縦向きのコブは、溝に落ちた瞬間、またはコブにぶつかった瞬間に、スキーが前方へ走ってしまう傾向があります。



スキーが前にすっぽ抜けてしまわないようにするため、および、スキーを体の下のコントロール範囲内にキープするため、縦向きのコブでは前傾角度を深く取る必要があります。



● コブの表の角度
コブの表の乗り上げる部分の角度です。
この部分が受けているような場合は、ぶつかったときのショックが大きく、ブレーキがかかりやすくなります。


そのため、受けているコブでは浅めの前傾角度が適しています。

反対に、コブの表の角度が緩やかな場合は、コブに乗り上げる時の衝撃が小さいので、前傾角度は大き目にとる必要があります。


受けた感じのコブはショックが大きく、緩やかなコブはショックが小さい。
これはパッと見た印象でも判別しやすいのではないかと思います。


● 雪質
コブでは特にポジションの前傾角度に大きな影響を及ぼす要素です。

アイスバーンのような硬い雪質のコブでは、スキーが走ってすっぽ抜けやすくなるため、大きめの前傾角度をとる必要があります。

また、コブの裏でしっかりずらして減速しようとしてスキーを強く踏み込むと、脚が伸びてしまい、スキーが体の前に出てしまいます。


こうなると後傾になってしまうので、早いタイミングで脚を伸ばしてブレーキをかけるような滑り方は避けた方がいいのではないかと思います。
硬いコブでは脚を伸ばすタイミングを遅らせ、スキーの上に重心をキープし続けるような滑り方が適しています。


いっぽう、春スキーのような湿気があって柔らかい雪質では、スキーの滑走性が悪くなります。
このような雪質のコブでは、スキーがつまって前にバランスを崩してしまいやすいため、あまり前傾しないポジションが適しています。



特に3月後半以降のグチャグチャ雪では、少し後傾気味くらいのポジションがちょうど良くなることがあります。

このような残雪期には、真冬のハイシーズンはコブでスライドターンしかできない方でも、縦にコブを滑ることができる場合があります。

これは、スライドターンに適した浅めの前傾角度のポジションでも、コブを縦に滑ることができるということが大きな要因です。

そのため、春のグサグサ雪限定でコブを縦に滑ることができる方の場合は、もっと重心を前に移動して前傾したポジションをとれるかどうかが、冬の堅いコブでも縦に滑ることができるようになるかどうかのポイントになるのではないかと思います。




◆恐怖心と前傾角度の関係
初級者にとってスキー場の中で最も転びやすいシチュエーションは、コブ斜面ではないかと思います。

コブで派手にクラッシュしてしまうと、どうしても恐怖心が生まれてきてしまいます。

それは、たとえ自覚できていない些細なレベルであっても、体の奥底で恐怖を感じてしまうと、無意識のうちにポジョンが狂ってきてしまいます。

よくある例としては、転んで痛い思いをすると、その後お尻が後ろに下がったポジションになってしまうことです。

お尻が後ろに下がったポジションになってしまうと、スキーを回しこむときにテールが引っかかってしまうことが多くなります。
こうなると、スキーを回し切れずにコブのラインからはじき出されてしまいます。

ここでポジションを前に戻そうとして、上体を前傾させて滑り出しますが、お尻は後ろに下がったままになりがちです。

恐怖心に打ち勝とうとして上体を前に傾けますが、体で感じている無意識の恐怖がお尻を後ろに下げてしまいます。
つまり、「ポジションをもっと前にしよう」という意識の領域は上体に現れやすく、いっぽうで、腰の位置は無意識の領域に支配されやすいと言えるのではないかと思います。



そのため、体の中に恐怖心が芽生えてしまうと、がんばってポジションを前にしようとしても、上体が前に傾くだけで腰は後ろに下がったまま、というケースになってしまうことが多くなります。

私も初級者の頃はコブで転びまくっていましたが、一度大きなクラッシュをしてしまうと、怖くなってどうしてもお尻が後ろに下がってしまっていました。

私の経験では、恐怖心が体の奥底に居座ってしまうと、ポジションを前に修正することは難しく、克服しようとしてがんばって練習してもその日はなかなかうまく滑ることができないことが多かったです。

ですので、コブで大ゴケしてしまった後は、無理してコブを滑り続けようとせず、いったんコブからはなれて整地を滑り、ポジションを修正するとともに自信を回復できるような練習をする方がいいのではないかと思います。


おわり

◆目次はこちら



















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目次
INDEX

下の各項目からもご覧いただけます
コブの滑り方
■ 脚は少し曲げておく
■ 目線は重要
■ かかと加重を重視
■ スタンスと前後差
■ 基礎スキーヤーがモーグル的に滑るには
■ 吸収動作を長くキープ
■ モーグルのストックワーク (1)
■ モーグルのストックワーク (2)
■ モーグルのストックワーク (3)
■ スイッチバック
■ 背筋を伸ばす
■ 秘技!! スライド&ジャンプ
■ 吸収動作が必要なわけ
■ 吸収動作によるスピードアップ
■ 1つの動作で吸収と先落としをする
■ 吸収はヒザを意識する
■ 吸収動作による前後のバランスの調整
■ 吸収を行わない滑り方
■ 肩の逆ローテーション
■ ダブルストック
■ 縦の溝コブで減速
■ コブの溝でスキーをたわませる
■スキーの先落としと関節の動き
■吸収と伸ばしのタイミング
■ 足首の角度とポジションの関係
■ 左右非対称のコブとスライド
■ レベルによるストックワークの違い
■ スキーの先落しの角度とスピードコントロール
■ 静かなストックワーク
■ ボール状の凹みを通るライン
■ 外側の肩を下げる動きについて
■ スキーの縦の動きと練習について
■ コブ初心者 (1) どこを通る?
■ コブ初心者 (2) フォールライン方向にずらす
■ コブ初心者 (3) 上体をフォールライン方向にキープ
■ コブ初心者 (4) 脚のかまえ
■ コブ初心者 (5) それではコブを滑ってみよう・前編
■ コブ初心者 (6) それではコブを滑ってみよう・後編
■ コブ初心者 (7) スキー板と練習するコブ斜面
■ 春の巨大コブを省エネで滑る方法
■ 滑り方によって変化する谷回りと山回り
■ コブ中級者への道 (1) プロペラと逆ひねり
■ コブでおじぎを防ぐには
■ コブ中級者への道 (2) スライドする方向を変える
■ コブ中級者への道 (3) コブでスキーが開いちゃう
■ 上体を前に移動させる
■ コブ頂点のポジション
■ 基本ポジション
■ コブの滑り方で変わる前傾角度
■ 腰と下っ腹の意識
■ 先落としにトライしてみよう Part 1
■ 先落としにトライしてみよう Part 2
■ コブの衝撃に強いポジション Part 1
■ コブの衝撃に強いポジション Part 2
■ 腕の構え
■ コブで動きを止めない滑り Part1
■ コブで動きを止めない滑り Part2
■ ストックワークと腕の動き
■ コブに乗り上げていくところの脚の動き
■ コブを片足で滑ってみる
■ 重心とスキーの回転
■ パウダーとコブの共通点 Part 1
■ パウダーとコブの共通点 Part 2
■ スキーのたわみでコブから受ける衝撃をやわらげる
■ 負の連鎖 Part 1
■ 負の連鎖 Part 2
■ 負の連鎖 Part 3
■ 負の連鎖 Part 4
■ テールジャンプ Part 1
■ テールジャンプ Part 2
■ テールジャンプ Part 3
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