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コブやモーグルについて思ったことをダラダラとつづっています。
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スキーは板に乗るポジションを少し改善するだけで、突然見違えるような滑りになることがあります。
それは、スキーのキャリアが短い人だけでなく、長年スキーを続けているベテラン スキーヤーにも起こりうる話です。


ワールドカップで大化けしたベテラン選手
スキーのワールドカップのテレビ中継を見ていて「不思議だなぁ~」とよく思うことがあります。
それは、いままで地味だったベテランや中堅の選手が、何かのきっかけで急に世界のトップ選手に化けることです。


最近では、アルペンのスイス ナショナル チームのディディエ・クーシェが、30 代半ばになって「まだがんぱっている」というより、「さらに進化している」という活躍をみせています。

また、古くは、オーストリアのトーマス・スタンガッシンガーや、トーマス・シコーラが大化けして世界のトップ スラローマーになったのも、28歳か29歳で、中堅からベテランの域に達してからだったと記憶しています。

彼らのような地味なベテラン選手が、もうこれ以上の伸びシロが感じられないところから、急に世界のトップに躍り出たのは、ちょっと意外な驚きです。


他のスポーツではありえない大化け
他のスポーツを見てみると、ベテランの域になって急に大ブレイクするような選手は、まず見かけません。

トップになる選手は、ほぼ全員ティーンのころから神童と騒がれていて、トップになるべくしてなったという選手ばかりです。
また、遅咲きの選手でも、中堅と呼ばれるようになる前までにはブレイクしています。

では、なぜスキーだけベテランになって急に大ブレイクする選手がいるのでしょうか?

それはきっと「スキーに乗る良いポジションをつかんだ」ということだと思います。

スキーにあって他のスポーツに無いものと考えると、やっぱり「スキーに乗るポジション」ということになると思います。
(「精神面の向上」は他のスポーツでも共通することなので、違うと思います)


スキーは身体能力がピークをすぎてもまだまだ進化できる
あと、他のスポーツでは、スピードを出す場合は自分から動いていかなくてはなりません。

例えば短距離走であれば、スピードを出すためには脚を大きなストライドで速く動かしていく必要があります。

その点、スキーは基本的には板に乗って斜面を下るだけでスピードは出ます。
自分から動いていく必要はないので、他のスポーツのように筋力や瞬発力にたよる割合が低いと言えます。

そのへんもベテランになって身体能力のピークがすぎても大化けできる理由なのでしょう。


何十年スキーを続けても大ブレイクの可能性はある
でも、ワールドカップにでてくるようなスキーヤーであれば、彼ら自身の年齢と同じくらいのスキー歴があって、毎日飽きるほどスキーをしているはずです。
そんな人たちでさえも、ちょっとポジションを変えるだけで大ブレイクできる可能性があるということですね。

きっと、スキーは何十年続けてもまだまだ進化できる奥の深いスポーツなのでしょう。


次こそ大ブレイク?
そんなベテランになって大化けする選手を見ると、私のようなスキー歴20年以上のくたびれた中年スキーヤーでも希望がわいてきます。

もしかしたら、「次、スキーに行った時に大ブレイクがあるかも?」と。

おわり

◆目次はこちら











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目次
INDEX

下の各項目からもご覧いただけます
コブの滑り方
■ 脚は少し曲げておく
■ 目線は重要
■ かかと加重を重視
■ スタンスと前後差
■ 基礎スキーヤーがモーグル的に滑るには
■ 吸収動作を長くキープ
■ モーグルのストックワーク (1)
■ モーグルのストックワーク (2)
■ モーグルのストックワーク (3)
■ スイッチバック
■ 背筋を伸ばす
■ 秘技!! スライド&ジャンプ
■ 吸収動作が必要なわけ
■ 吸収動作によるスピードアップ
■ 1つの動作で吸収と先落としをする
■ 吸収はヒザを意識する
■ 吸収動作による前後のバランスの調整
■ 吸収を行わない滑り方
■ 肩の逆ローテーション
■ ダブルストック
■ 縦の溝コブで減速
■ コブの溝でスキーをたわませる
■スキーの先落としと関節の動き
■吸収と伸ばしのタイミング
■ 足首の角度とポジションの関係
■ 左右非対称のコブとスライド
■ レベルによるストックワークの違い
■ スキーの先落しの角度とスピードコントロール
■ 静かなストックワーク
■ ボール状の凹みを通るライン
■ 外側の肩を下げる動きについて
■ スキーの縦の動きと練習について
■ コブ初心者 (1) どこを通る?
■ コブ初心者 (2) フォールライン方向にずらす
■ コブ初心者 (3) 上体をフォールライン方向にキープ
■ コブ初心者 (4) 脚のかまえ
■ コブ初心者 (5) それではコブを滑ってみよう・前編
■ コブ初心者 (6) それではコブを滑ってみよう・後編
■ コブ初心者 (7) スキー板と練習するコブ斜面
■ 春の巨大コブを省エネで滑る方法
■ 滑り方によって変化する谷回りと山回り
■ コブ中級者への道 (1) プロペラと逆ひねり
■ コブでおじぎを防ぐには
■ コブ中級者への道 (2) スライドする方向を変える
■ コブ中級者への道 (3) コブでスキーが開いちゃう
■ 上体を前に移動させる
■ コブ頂点のポジション
■ 基本ポジション
■ コブの滑り方で変わる前傾角度
■ 腰と下っ腹の意識
■ 先落としにトライしてみよう Part 1
■ 先落としにトライしてみよう Part 2
■ コブの衝撃に強いポジション Part 1
■ コブの衝撃に強いポジション Part 2
■ 腕の構え
■ コブで動きを止めない滑り Part1
■ コブで動きを止めない滑り Part2
■ ストックワークと腕の動き
■ コブに乗り上げていくところの脚の動き
■ コブを片足で滑ってみる
■ 重心とスキーの回転
■ パウダーとコブの共通点 Part 1
■ パウダーとコブの共通点 Part 2
■ スキーのたわみでコブから受ける衝撃をやわらげる
■ 負の連鎖 Part 1
■ 負の連鎖 Part 2
■ 負の連鎖 Part 3
■ 負の連鎖 Part 4
■ テールジャンプ Part 1
■ テールジャンプ Part 2
■ テールジャンプ Part 3
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