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コブやモーグルについて思ったことをダラダラとつづっています。
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最近は少なくなりましたが、以前は「スキーは拇指球に加重する」とよく言われていました。
拇指球というのは足の裏での親指の少し後ろの部分です。

         
拇指球
スキーの荷重位置





カービングスキーの普及により、「拇指球加重」という表現は少なくなりましたが、私はかなり長い間「スキーは拇指球加重」の呪文にかかっていました。

整地・コブを問わず、切り替え直後のターンの前半では拇指球加重でいいと思います。

ターンの前半は拇指球に加重し、中盤ではつちふまずに加重、後半ではかかと加重が一般的に正しいとされていますよね。

ただ、ピッチの短いコブでは、1ターンごとに拇指球 > つちふまず > かかと と加重位置を変えていくのはなかなか難しいでしょう。
ターン前半に拇指球に加重したらすぐに次のコブになって、拇指球加重のまま次のコブにあたるのは、あきらかに加重位置が前すぎです。

拇指球加重では、コブにぶつかった瞬間にガクンと強烈な衝撃になります。特に膝と腰に大きな衝撃を受けます。

かかと加重であれば、コブに当たった衝撃は脚に沿って真っすぐ体の芯に伝わり、抜けていくかたちになります。

拇指球加重              
拇指玉加重









かかと加重

かかと加重









ピッチの短いコブでは、ターンの始動時に「拇指球加重」を意識するより、コブにあたったときに「かかと加重」の意識を重視したほうがいいでしょう。

私自身「拇指球加重」から「かかと加重」に意識をスイッチしたことだけで、コブの滑走スピードが2割くらいアップしました。


かかと加重と後傾は違う
一点ご注意いただきたいのは、「かかと加重」は「後傾」とは全く別ということです。
前傾でも「かかと加重」は可能です。

試しに、その場で体を前傾した状態で立ってみてください。
その状態ではつま先よりに加重してますよね。
そこで、上体は前傾を保ったまま、足の裏の加重位置をかかとに移してみてください。
そうです。その状態です。
その体勢でコブに当たれば、後傾することはありません。また、加重が前すぎてコブの衝撃をまともに受けることもないでしょう。
ターン後半、体は前傾しているけどかかとに加重することは、コブ斜面だけではなく、整地のターンでも重要な点です。
かかと加重により、ターンの後半の走りと切れがでます。

まとめ: コブにあたるときは、「拇指球加重」ではなく、「かかと加重」を意識する。
 


おわり

◆目次はこちら


コブの滑り方
コブの滑り方#1 脚は少し曲げておく
コブの滑り方#2 目線は重要
コブの滑り方#4 スキーのスタンスと前後差について
コブの滑り方#5 基礎スキーヤーがモーグル的に滑るには
コブの滑り方#6 吸収動作を長くキープする
コブの滑り方#7 モーグルのストックワーク (1)
コブの滑り方#8 モーグルのストックワーク (2)
コブの滑り方#9 モーグルのストックワーク (3)
コブの滑り方#10 スイッチバック
コブの滑り方#11 - 背筋を伸ばす
コブの滑り方#12 - 秘技、スライド&ジャンプ
コブの滑り方#13 - 吸収動作が必要なわけ
コブの滑り方#14 - 吸収動作によるスピードアップ
コブの滑り方#15 - 1つの動作で吸収と先落としをする
コブの滑り方#16 - 吸収はヒザを意識する







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目次
INDEX

下の各項目からもご覧いただけます
コブの滑り方
■ 脚は少し曲げておく
■ 目線は重要
■ かかと加重を重視
■ スタンスと前後差
■ 基礎スキーヤーがモーグル的に滑るには
■ 吸収動作を長くキープ
■ モーグルのストックワーク (1)
■ モーグルのストックワーク (2)
■ モーグルのストックワーク (3)
■ スイッチバック
■ 背筋を伸ばす
■ 秘技!! スライド&ジャンプ
■ 吸収動作が必要なわけ
■ 吸収動作によるスピードアップ
■ 1つの動作で吸収と先落としをする
■ 吸収はヒザを意識する
■ 吸収動作による前後のバランスの調整
■ 吸収を行わない滑り方
■ 肩の逆ローテーション
■ ダブルストック
■ 縦の溝コブで減速
■ コブの溝でスキーをたわませる
■スキーの先落としと関節の動き
■吸収と伸ばしのタイミング
■ 足首の角度とポジションの関係
■ 左右非対称のコブとスライド
■ レベルによるストックワークの違い
■ スキーの先落しの角度とスピードコントロール
■ 静かなストックワーク
■ ボール状の凹みを通るライン
■ 外側の肩を下げる動きについて
■ スキーの縦の動きと練習について
■ コブ初心者 (1) どこを通る?
■ コブ初心者 (2) フォールライン方向にずらす
■ コブ初心者 (3) 上体をフォールライン方向にキープ
■ コブ初心者 (4) 脚のかまえ
■ コブ初心者 (5) それではコブを滑ってみよう・前編
■ コブ初心者 (6) それではコブを滑ってみよう・後編
■ コブ初心者 (7) スキー板と練習するコブ斜面
■ 春の巨大コブを省エネで滑る方法
■ 滑り方によって変化する谷回りと山回り
■ コブ中級者への道 (1) プロペラと逆ひねり
■ コブでおじぎを防ぐには
■ コブ中級者への道 (2) スライドする方向を変える
■ コブ中級者への道 (3) コブでスキーが開いちゃう
■ 上体を前に移動させる
■ コブ頂点のポジション
■ 基本ポジション
■ コブの滑り方で変わる前傾角度
■ 腰と下っ腹の意識
■ 先落としにトライしてみよう Part 1
■ 先落としにトライしてみよう Part 2
■ コブの衝撃に強いポジション Part 1
■ コブの衝撃に強いポジション Part 2
■ 腕の構え
■ コブで動きを止めない滑り Part1
■ コブで動きを止めない滑り Part2
■ ストックワークと腕の動き
■ コブに乗り上げていくところの脚の動き
■ コブを片足で滑ってみる
■ 重心とスキーの回転
■ パウダーとコブの共通点 Part 1
■ パウダーとコブの共通点 Part 2
■ スキーのたわみでコブから受ける衝撃をやわらげる
■ 負の連鎖 Part 1
■ 負の連鎖 Part 2
■ 負の連鎖 Part 3
■ 負の連鎖 Part 4
■ テールジャンプ Part 1
■ テールジャンプ Part 2
■ テールジャンプ Part 3
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