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コブやモーグルについて思ったことをダラダラとつづっています。


今回は、「オーダーメイド インソール その1」の続きで、
ヒザの痛みと、インソールによる矯正に至った私の経緯をつづってみようかと思います。



◆ヒザの悪化
ヒザに痛みが出始めたのは、10年ほど前でした。 
最初は軽い違和感がある程度だったので、気にせずスキーやテニスを続けていました。

5年ほど前のお正月に泊りで3日連続でスキーをしたところ、ヒザがぬけるような感じと、軽く継続的な痛みが発生。
特にスキーで転んだり、ひねったりしたことはなかったのですが、この痛みはいままでとはちょっと違う感じでした。


◆まずは病院へ
お正月明けに、近所の大きめの総合病院に行きました。
ヒザのレントゲンをとり、その結果をもとに診断してもらったのですが、
ヒザの軟骨がすり減ってしまう、変形性膝関節症という症状だそうです。

軟骨の残りが少なくなっているので、激しいスポーツは厳禁とのこと。
良い治療法を期待していたのですが、いちどすり減ってしまった軟骨は再生されないそうで、回復のみこみはないそうです。

私:「スキーやっちゃだめですか?」
先生:「スキーをやめるか、悪くなるのを覚悟でスキーを続けるか、
それは、あなたしだいです」
おいおい、そりゃあ~冷たいじゃないか。

病院から帰ってしばらくは、もんもんとしていましたが、
現実として受け入れるしかありませんね。


◆スキーは続けてました
その後、スキーをやめたかといえば、、、続けていました。
下手っぴですが、スキーは私の楽しみの結構大きな部分をしめていたので、なかなかやめられずにいました。

「ヒザが悪くなるのを覚悟でスキーを続けるほうを選択した」
と言えば、聞こえがいいかもしれませんが、
実際はタバコやお酒がやめられない人と同じような状態だったと思います。

スキーでは、エアは厳禁、コブを滑る頻度は少なくし、そのぶん整地を滑る時間を長くして、ヒザに負担がかからないようにしていました。
いつ、ヒザの軟骨がなくなるか、いつ、ヒザの寿命を迎えるか、ひやひやしながらスキーをしていました。


◆ついに来ちゃったよ!Xデー
去年(2012年)の秋口、ついに来てしまいました。恐れていた日が。

週末、テニスをしていたら、急に左ヒザの力がはいらなくなりました。
それに、ジワーンとした継続的な痛み。
いままでとは明らかに違う症状。
ヒザの悪化が新たなステージに入ってしまったと確信しました。

ある程度、心の準備はしていたつもりでしたが、やっぱりショックです。
1カ月間ほど凹んでましたが、気を取り直して、変形性膝関節症について調べはじめました。

本を4冊、ネットでもいろいろと調べてみました。

それらによると、
●膝関節症の初期の症状は、
運動をするとヒザが痛くなる。

中期の症状は、
運動をしなくても、普段の生活でヒザが痛くなる。

末期の症状
ヒザが痛くてほとんど歩けない

私の場合は、初期から中期に入った段階だったと思います。

イスに座っていても、ヒザを90度以上に曲げていると、痛くなっていました。
また、ちょっと冷えるだけでもヒザの具合が悪くなっていました。
階段を降りるときはゆっくり。
ヒザが痛いときは、びっこをひいていました。


●筋トレ?
調べたところによると、初期の段階では脚の筋肉を強化することによって、症状が改善するそうです。
筋力強化により、ヒザの関節にかかる負担を減らすことで軟骨がすり減るのを防ぎ、症状の進行をとどめる効果があるそうです。
初期の段階であれば、ヒザに負担のかからないような軽い運動であれば、脚の筋肉を強くする効果もあるので、大きな問題にはならないそうです。

でも、その時の私は、もうスキーは続けられないかも? 
と思っていたので、今まで続けていたオフトレはさぼっていました。
モチベーション低下により、ダイエットもいいかげんになり、
体重が増えて、ますますヒザに悪い状態でした。



●手術?
症状が中期になると、手術もある程度視野にいれていかなければなりません。
ただ、ヒザの手術をしても、激しいスポーツができるほどには回復できないそうです。

ちょうどその頃、IPS細胞の山中先生のノーベル賞が、話題になっていました。
IPS細胞培養の技術が発達し、軟骨が再生できるようになってくれればいいな、とか思っていましたが、そんな急には無理ですよね。


●人工関節?
さらに症状が悪化し、歩くのが困難な末期になると、人工関節を入れる手術も考えられます。
ただ、現段階の人工関節の技術では、歩く程度は問題ありませんが、激しい運動はできないそうです。
もちろん、モーグルなんてもってのほか。

さらに、人工関節の耐用年数は15年ほどで、手術後15年位たったら、また人工関節を入れ替える手術が必要になるそうです。
そのため、一般的には60歳以下の人工関節手術は勧められていないようです。

いろいろと調べましたが、現段階の医学では、変形性膝関節症がある程度進行したら、スキーは続けられそうにないという結論になってしまいました。


◆まずは手近なところから
手術や人工関節は最後の手段としてとっておいて、まずは、脚にメスを入れない手近な治療法から試してみようと思いました。


●脚底板
本で読んだのですが、靴の中に角度がついた脚底板というものを入れると、脚がまっすぐになり、症状の進行をおさえられる場合があるそうです。
まず、これから試してみようと思いました。

この、脚底板の治療は、自分に合ったものを使用しなければ、
かえってヒザが悪化してしまうことがあるそうなので、
入念に調べてみました。

そこで、見つけたのが、千葉県成田の Top-Run です。

脚底板というより、もっと自然なインソールの形だったので、抵抗なく使用できそうです。

Top-Runさんに、早速問い合わせてみたところ、
「少しくらいのヒザの痛みであれば問題なく改善されるでしょう」
との心強い返事をいただきました。

いままで、病院の診断、書籍、テレビ等での情報では、変形性膝関節症が改善できるとは、どこを調べても出てきたことがなかったので、半ばあきらめに近い気持ちでしたが、少しの光が見えたような気がしました。


◆Top-Run で診察、インソールを作成
Top-Runで扱っているインソール(オルソティック)の販売代理店の接骨院も、自宅の近くにありましたが、せっかくなので本家である千葉県成田市の Top-Runに診察をお願いしました。

注:Top-Runは現在は茨城県竜ヶ崎市に移転されました。

成田の Top-Runへは、自宅から2時間ほどで到着しましたが、もっと遠方から泊りがけではるばる訪れるお客さんも多いそうです。

診察していただいたのは、成田で整骨院をされている先生です。
治療の一環としてインソールでの矯正を取り入れている、
メディカル インソールのパイオニアです。

また、先生の息子さんは、ニュージーランドのオークランド工科大学バイオメカニクス科の学位をもっていて、足医師(ポダイアトリスト)として先生の助手をされています。

両先生に医学的な見地から、いろいろな方法で足の診察を行っていただきました。
診察後、足の状態の説明、さらにインソールの説明や足型作成など、かなり長い時間をとっていただきました。
先生もスキーが好きなので、スキーの雑談も含め、トータルで2時間ほどおじゃましていました。

診察の結果ですが、私の足は歪んでいて、それがヒザへ悪影響を及ぼしているそうです。
ヒザは悪くなるべくして悪くなったということです。

足は骨格の土台部分なので、この土台がゆがんでいると、その上のヒザや、腰、肩などの様々な部分もゆがみの影響がでてしまうそうです。


◆インソールが完成
約3週間後、完成したインソールがニュージーランドから届いたとの連絡を受けました。

再度成田へ行き、完成品のインソールの上に立って、正しい状態に立てていることを確認。
先生からOKをもらいました。

私は、スキー用普通の靴用の、2セットのインソールを作製していただきました。

スキー用は、インソールをインナーに入れるため、カカトの部分の土台が無い形になります。
普通の靴用のインソールは、カカトの下にフラットな土台がある形で、私はテニスで使ったり、室内履きの中に入れたりして、できるだけ長時間使用するようにしています。

↓普通の靴用インソール



↓スキー用インソール



◆インソールを使用
オルソティックのインソールは、足を矯正する効果があるため、使い始めは脚に負担がかかります。
そのため、最初は短時間だけ使用し、日を追うごとに使用する時間を増やしていきます。

初日は40分ほど歩いただけですが、すねが筋肉痛になりました。
たぶん、いままでと違う正しい筋肉が使われるようになったからのようです。

3日目から、悪くしている左ヒザの膝頭に違和感が発生。
これは、脚が矯正されていることを示す好転反応だそうです。
この違和感は5日間ほど続きました。

その後は、特に違和感はなく、今までのようなヒザの痛みは消えました。
モーグルやテニスなどの激しい運動をしても、ヒザは痛くなりません。

最初は、プラシーボ現象(思い込み)で、痛みを感じていないのかな?とも疑ってみましたが、2ヶ月たった今でも痛くならないので、やっぱり本当に
ヒザの状態は改善されたようです。
正直、ここまで劇的に変わるとは思っていませんでした。









◆ずっと疑問に思っていたこと
5年ほど前に病院で変形性膝関節症と診断されてから、ずっと疑問に思っていたことがあります。
それは、
人によって、どうして変形性膝関節症になる人と、ならない人がいるのか?
ということです。

若い人では20代で変形性膝関節症になってしまう人がいたり、また、スポーツや運動はまったくやらない人でも、ヒザが痛いという人はたくさんいます。

その一方で、歳をとってもヒザの痛みとは無縁で、激しいスポーツを続けている人がいたりします。

筋力や体重によってヒザが悪くなりやすい人と、なりにくい人がいることも考えられますが、それだけでは説明ができないほど、個々の発症率には大きな差があると思います。

それはつまり、足の骨格がゆがんでいる人は変形性膝関節症になりやすく、骨格がゆがんでいない人はなりにくいということだと思います。
インソールによる矯正で身をもって体験し、いままでの疑問が腑に落ちた感じです。


◆変形性膝関節症の患者数
厚生省の調べでは、日本人で自覚症状がある変形性膝関節症の患者数は約1000万人もいるそうです。

さらに、変形性膝関節症になる危険性のある潜在的な人の数は約3000万人と推測されるそうです。
50歳以上の男性では約50%、女性で約75%にもなるということで、かなりの割合の人が、歳をとればヒザが悪くなる可能性があるそうです。

私は医学的な知識のないただの素人なので、あからさまにはインソールによる矯正で変形性膝関節症は改善するとは言える立場ではありません。
でも、いままで継続的に痛かったヒザが、インソール使用後、痛みが全くなくなったことを体験しているので、気持ち的にはできるだけ多くの人に使用していただきたいと思っています。

また、自覚症状がなくても、予防のためにオーダーメイドのインソールを使用するのもとても良いことだと思います。



おわり

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目次
INDEX

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コブの滑り方
■ 脚は少し曲げておく
■ 目線は重要
■ かかと加重を重視
■ スタンスと前後差
■ 基礎スキーヤーがモーグル的に滑るには
■ 吸収動作を長くキープ
■ モーグルのストックワーク (1)
■ モーグルのストックワーク (2)
■ モーグルのストックワーク (3)
■ スイッチバック
■ 背筋を伸ばす
■ 秘技!! スライド&ジャンプ
■ 吸収動作が必要なわけ
■ 吸収動作によるスピードアップ
■ 1つの動作で吸収と先落としをする
■ 吸収はヒザを意識する
■ 腰はスキーと同じ方向に向ける
■ 吸収動作による前後のバランスの調整
■ 吸収を行わない滑り方
■ 肩の逆ローテーション
■ ダブルストック
■ 縦の溝コブで減速
■ コブの溝でスキーをたわませる
■スキーの先落としと関節の動き
■吸収と伸ばしのタイミング
■ 足首の角度とポジションの関係
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■ コブ初心者 (1) どこを通る?
■ コブ初心者 (2) フォールライン方向にずらす
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■ コブ初心者 (4) 脚のかまえ
■ コブ初心者 (5) それではコブを滑ってみよう・前編
■ コブ初心者 (6) それではコブを滑ってみよう・後編
■ コブ初心者 (7) スキー板と練習するコブ斜面
■ 春の巨大コブを省エネで滑る方法
■ 滑り方によって変化する谷回りと山回り
■ コブ中級者への道 (1) プロペラと逆ひねり
■ コブでおじぎを防ぐには
■ コブ中級者への道 (2) スライドする方向を変える
■ コブ中級者への道 (3) コブでスキーが開いちゃう
■ 上体を前に移動させる
■ コブ頂点のポジション
■ 基本ポジション
■ コブの滑り方で変わる前傾角度
■ 腰と下っ腹の意識
■ 先落としにトライしてみよう Part 1
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■ コブの衝撃に強いポジション Part 1
■ コブの衝撃に強いポジション Part 2
■ 腕の構え
■ コブで動きを止めない滑り Part1
■ コブで動きを止めない滑り Part2
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