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夏スキーで有名な月山スキー場。
4月の上旬にオープンして、7月まで滑走可能となります。
前々から一度は行ってみたいと思っていた月山スキー場に、先日(2009/5/25)初めて行ってきました。
私は東京在住なので、やはり月山までの距離が遠いことが今まで最大のネックになっていました。
ですが、週末&休日に ETC を使うと高速料金 1000 円均一のおかげもあり、やっと訪れる機会に恵まれました。
今回は月山スキー場をモーグラーの視点からレポートします。
結論から先に申し上げますと、月山はモーグラー、およびコブ フリークであれば訪れる価値は十分ありますよ。
訪れる時期によっても滑れる斜面や斜面状況も変わってくるとは思いますが、コブに関しては期待を裏切らないと思います。
アクセス
首都圏方面からのアクセスは、東北自動車道から山形道に入り、月山インターで下ります。
東京からのんびり走って5時間以上かかります。
月山インターからスキー場までは約 30 分くらいでしょうか。
新緑の山道のドライブなので、天気が良ければ爽快です。
車でのアクセスで1つ気を付ける点として、月山周辺には24時間営業のガソリンスタンドが無いことです。
山形道の寒河江サービスエリアのガソリンスタンドは 7am にオープンで、深夜から早朝にかけて営業していません。
給油は東北自動車道のサービスエリアで、早めに済ませておくことをお勧めします。
↓月山へ向かう山道。
志津温泉付近で月山スキー場のコブびっしりの斜面が見えて、自ずとテンションが上がってきます。
駐車場
月山の自然環境保護のため 1000 円かかります。
ちょっと高いですが、しょうがないです。
月山一帯は、他ではなかなか見られない自然環境なので、月山の絶景を眺めるだけでもこの料金は納得してしまいます。
駐車場からスキー場までのアクセス
姥沢駐車場からスキー場(ペアリフト乗り場)まで、スキーを担いで15分ほど登らなくてはなりません。
ペンションや宿が並ぶ舗装道路から先は雪の上を歩くことになります。
ブーツが雪に潜ってしまい、ペアリフト乗り場に到着するまでにかなり体力を消耗してしまいます。
帰りに気づいたのですが、ペアリフト乗り場まで T バーリフトがありました。
8am 頃にスキー場に向かう時は営業していなかったので、営業時間開始は少し遅いのかもしれません。
200 円かかりますが、営業していたら利用したほうがいいと思います。
Tバーリフト乗り場 (200円)
私は大抵、お昼ごはんはゲレ食ではなく、車に戻って用意しておいた食糧を食べます。
ですが月山スキー場は、駐車場からスキー場まで遠いので、食糧やペットボトルをリュックに入れて、持っていきました。
他の月山リピーターの方々もそうされてました。
多くの人は、ペアリフトを降りたところにある小屋の横にリュックを置いています。
盗難が心配な場合は、ペアリフト乗り場のベースハウスにコインロッカーがありますので、そちらを利用するといいでしょう。
↓ペアリフトを降りた所にある小屋。
ここの脇にリュックを置いている人が多いです。
リフト券
リフト代は1日券 4600 円です。
ペアリフト1本だけというリフト構成を考えると、かなり高いと言わざるおえません。
ザウス無き今となっては、他のスキー場がすべてクローズになってしまった初夏の時期、他にチョイスがないので、しょうがないですね。
↓リフト券売り場
ペアリフト乗り場下のセンターハウスです。
午前券、午後券は 3300 円です。
午前券はリフト開始から 12:30 pm まで。
午後券は 11:30 からリフト終了時間までです。
Tバーリフトは 1 回券は 200 円。11 回券は 2000 円です。
リフト券の使い方
コブを滑る
6月半ば位までの雪が多い時期は1日券でペアリフトを使い、コブをメインに滑るのがお勧めです。
1日券 4600 円。
山スキー
月山頂上まで上る山スキーの場合は、ペアリフトと T バーを乗り継いでいくと、かなりの標高を稼げます。
ペアリフト1回券 560 円 + T バー1回券 200 円。
雪が少なくなってしまった時期
6月後半から7月にかけて、ペアリフトを使って滑る斜面の雪が少なくなってしまう時期には、さらに上部の T バーリフトをつかうことになります。
ペアリフト1回券 560 円 + T バー11 回券 2000 円。
↓ペアリフトの横にはスキーを乗せておくラックが付いています。
ペアリフト乗り場に雪がなくなってしまう季節には、スキーをはずしてリフトに乗り、スキーはこのラックに載せておくようになります。
斜面構成
このスキー場はゲレンデと言うより、山にリフトを架けただけなので、整地された斜面はほとんどありません。
整地されないため、コブが育ち、コブ滑走がメインになります。
斜面は大きく分けて3つになります。
大斜面
ペアリフト降場から 200メートルほどトラバースした部分に広がっている、このスキー場のメイン斜面。
コブのラインが 30 本?位あります。
↓ご覧のとおりコブだらけ
↓大斜面へのアクセスはリフトを降りてからトラバースが必要
沢コース
ペアリフトを降りて、トラバースせずに滑り降りるコース。
コブはないのですが、整地もほとんどされていないので、コブの無い不整地です。
上部の T バーリフト
ペアリフトを降りてから少し登った場所に T バーリフトがあります。
私が訪れた時は T バー2本が営業していました。
コブ斜面
私が訪れた 5 月末は大斜面のコブが滑り頃でした。
コブのラインは全体的に間延びした基礎系のコブが多かったです。
バンクを使った滑りに適したラインですね。
ラインの形は美しく揃っています。
やっぱり初夏になってまでスキーをする人はきれいなラインを作ってくれます。
私は、比較的ピッチの短いラインを探してモーグル的に滑っていたのですが、大満足の1日でした。
初夏のこの時期にこれだけのクオリティの高いコブ斜面を効率よく滑れるとは思っていませんでした。
私が行った日は、モーグラーはほとんど見かけず、基礎スキーヤーがほとんどでした。
もっとモーグラーも月山スキー場を利用すべきでしょう。
混雑度
私が訪れたのは月曜日でした。
リフト待ちはなかったのですが、ウィークデーにしては人が多かったです。
たぶん週末はそこそこリフト待ちがあると思います。
斜面は広大なので、週末でもそれほど混雑を感じないと思います。
↓ペアリフト乗り場
毎年の滑り収めは大抵ゴールデンウィーク前後の奥只見丸山スキー場でした。
今後の滑り収めは月山になりそうです。
来年も絶対に行きます。
↓往年の名デモ、渡辺三郎氏がレッスン中
温泉
月山スキー場へ行く途中に、志津温泉があります。
志津温泉の立ち寄り湯も捨てがたいのですが、ネットで調べて評価の高かった寒河江にある温泉(ゆ~チェリー)に寄りました。
ゆ~チェリー
山形道の寒河江サービスエリアのすぐ近くにある日帰り温泉施設です。
個人的にはこのような温泉センター的な施設はあまり好きではないのですが、ここはかなりいいです。
なにしろ違った泉質の源泉が3つもあるのです。
3種類の源泉はそれぞれ別の湯船に注がれていて、それぞれ全く別の泉質なのが驚きです。
内湯には2つの湯船があります。
ひとつは硫黄の香りのする少し白濁した湯で、舐めてみるとかなり塩っぱいです。
もう1つの内湯は薄く茶色に濁った湯で、かなり熱く、少しヌルヌル感があります。
他にも露天風呂が1つあり、鉄分を含んだ茶色の湯です。
すぐ脇を流れる清流を渡って吹く初夏の風が、爽やかです。
値段
値段は 300円。
施設は新しく、備え付けのシャンプーやボディーソープも完備ということを考えると、絶対お得です。
営業時間
営業時間は 6am ~ 22pm までです。
時間に余裕があれば、月山で滑る前に朝風呂も可能ですね。
アクセス
ゆ~チェリーは、寒河江サービスエリアにある ETC の出口(スマート IC)の正面です。
寒河江サービスエリアは上り下りとも高速道路の南側に位置していますので、上り下り両方からアクセスできます。
また、サービスエリアに車をとめて歩いて行ける距離(100メートル位)です。
↓ゆ~チェリーから見た月山。
まさにこの周辺のシンボル的な雄大な山です。
ゆ~チェリー
住所: 山形県寒河江市大字寒河江字久保15番地
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お勧めのレストラン
アル・ケッチァーノ
月山から日本海側へ車で 1 時間ほど行った、鶴岡市街にある有名なイタリアンレストランです。
首都圏方面から行くと、帰り道はちょっと遠回りになってしまいます。でも、せっかく山形まで来たのなら、月山のみならず少し寄り道をしてもいいのではないかと思い、このレストランを紹介します。
このレストランの奥田シェフは「情熱大陸」でも取り上げられたり、庄内パラディーゾ―アル・ケッチァーノと美味なる男たち という本になってしまうほどの有名シェフです。
料理は食材の宝庫である庄内地方の新鮮な食材を吟味して、独特の発想で個性的な料理の世界を作り上げています。
奥田シェフが惚れ込んだ庄内の食材を新鮮なまま地産地消にしているため、他の地方ではなかなか味わえなりメニューも多いです。
月山まで行ったら、アル・ケッチァーノまで少し足を延ばしてみるのも悪くはないです。
人気店なので、予約はお早めに。
私はちょっと(本当はかなり!!)ふんぱつして 8000円のコースをオーダーしました。
一皿の量はほんの少しでしたが、「いったい、いつ終わるんだろう...。」と思うほど珠玉のプレートが続きます。
途中で何皿でてきたか数えられなくなってしまいましたが、いろいろなバラエティーの料理がたぶん 13 皿位出てきたように思います。
清水の舞台から飛び降りて、高いコースをお願いしてよかったです。
アル・ケッチァーノ
山形県鶴岡市下山添一里塚83
TEL 0235-78-7230
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おわり
◆目次はこちら
スキー場
飯綱リゾートスキー場
石打丸山スキー場のナイター
八海山スキー場
ノルン水上スキー場
ブランシュたかやまスキー場
尾瀬岩鞍スキー場
高畑スキー場
猪苗代スキー場ミネロ
エーデルワイス スキー場
水上宝台樹スキー場
「閉鎖されて残念!!」なスキー場
奥利根スノーパーク
■ 目線は重要
■ かかと加重を重視
■ スタンスと前後差
■ 基礎スキーヤーがモーグル的に滑るには
■ 吸収動作を長くキープ
■ モーグルのストックワーク (1)
■ モーグルのストックワーク (2)
■ モーグルのストックワーク (3)
■ スイッチバック
■ 背筋を伸ばす
■ 秘技!! スライド&ジャンプ
■ 吸収動作が必要なわけ
■ 吸収動作によるスピードアップ
■ 1つの動作で吸収と先落としをする
■ 吸収はヒザを意識する
■ 吸収動作による前後のバランスの調整
■ 吸収を行わない滑り方
■ 肩の逆ローテーション
■ ダブルストック
■ 縦の溝コブで減速
■ コブの溝でスキーをたわませる
■スキーの先落としと関節の動き
■吸収と伸ばしのタイミング
■ 足首の角度とポジションの関係
■ 左右非対称のコブとスライド
■ レベルによるストックワークの違い
■ スキーの先落しの角度とスピードコントロール
■ 静かなストックワーク
■ ボール状の凹みを通るライン
■ 外側の肩を下げる動きについて
■ スキーの縦の動きと練習について
■ コブ初心者 (1) どこを通る?
■ コブ初心者 (2) フォールライン方向にずらす
■ コブ初心者 (3) 上体をフォールライン方向にキープ
■ コブ初心者 (4) 脚のかまえ
■ コブ初心者 (5) それではコブを滑ってみよう・前編
■ コブ初心者 (6) それではコブを滑ってみよう・後編
■ コブ初心者 (7) スキー板と練習するコブ斜面
■ 春の巨大コブを省エネで滑る方法
■ 滑り方によって変化する谷回りと山回り
■ コブ中級者への道 (1) プロペラと逆ひねり
■ コブでおじぎを防ぐには
■ コブ中級者への道 (2) スライドする方向を変える
■ コブ中級者への道 (3) コブでスキーが開いちゃう
■ 上体を前に移動させる
■ コブ頂点のポジション
■ 基本ポジション
■ コブの滑り方で変わる前傾角度
■ 腰と下っ腹の意識
■ 先落としにトライしてみよう Part 1
■ 先落としにトライしてみよう Part 2
■ コブの衝撃に強いポジション Part 1
■ コブの衝撃に強いポジション Part 2
■ 腕の構え
■ コブで動きを止めない滑り Part1
■ コブで動きを止めない滑り Part2
■ ストックワークと腕の動き
■ コブに乗り上げていくところの脚の動き
■ コブを片足で滑ってみる
■ 重心とスキーの回転
■ パウダーとコブの共通点 Part 1
■ パウダーとコブの共通点 Part 2
■ スキーのたわみでコブから受ける衝撃をやわらげる
■ 負の連鎖 Part 1
■ 負の連鎖 Part 2
■ 負の連鎖 Part 3
■ 負の連鎖 Part 4
■ テールジャンプ Part 1
■ テールジャンプ Part 2
■ テールジャンプ Part 3
■ スキー場の混雑を回避しよう
■ 今後のコブ斜面のトレンド
■ コブの滑り方はコブ斜面が教えてくれる
■ スキーはポジションしだいで大化けできる
■ シーズン別、積雪と雪質について
■ アフタースキー
■ スキーの動画撮影をしよう
■ 整地での練習の重要性
■ 日帰りで行くスキー場
■ スキーとお金について
■ スキー初すべりで考えること
■ コブを教えること。コブを教わること。
■ 石打丸山のナイター
■ 八海山スキー場
■ ノルン水上スキー場
■ 月山スキー場
■ ブランシュたかやまスキー場
■ 尾瀬岩鞍スキー場
■ 高畑スキー場
■ 猪苗代スキー場ミネロ
■ エーデルワイス スキー場
■ 水上宝台樹スキー場
■ 「閉鎖されて残念!!」なスキー場
■ 奥利根スノーパーク
■ 奥只見丸山スキー場
■ 神立高原スキー場
■ 風が強い日のスキー場
■ NASPA スキーガーデン
■ かぐらスキー場
■ なかさと清津スキー場
■ モーグルに適したブーツ #2
■ モーグル用の板は必要か?
■ モーグルのグローブの選び方
■ 自転車ロードバイクに学ぶ道具学
■ ヘルメット
■ 極太ファットスキー
■ オーダーメイド インソール その1
■ オーダーメイド インソール その2
■ 硬いモーグル用スキー板と柔らかいモーグル用スキー板
■ オーダーメイド インソール 2代目