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群馬、水上エリアでは、唯一本格的なモーグルコースのあるスキー場です。
スキー場の規模は大きくありませんが、クオリティーの高いモーグルコースやパーク、フレキシブルなリフト券構成、早朝からナイターまでのロングな営業時間など、他のスキー場との差別化に成功しています。
モーグルコース
コブ斜面はスキー場のメインゲレンデのリフトの真横にあるので、非常に目立ちます。
最大斜度 28 度、約 200 メートルのコースです。
コース上部3分の1ほどは 20 度以上の急斜面で、下部に行くに従い、徐々に斜度がゆるくなります。
全国のスキー場には、緩斜面につくられた「なんちゃってモーグルコース」が多い中、適度な斜度のある奥利根スキー場のモーグルコースはかなり本格的です。
モーグル上級者でも満足できるコースですが、わりと空いているのと、コースの脇のスペースが広いので、コブ初心者でも入りやすいでしょう。
時期にもよりますが、通常コブのレーンは3つあり、そのうち一本には上下にエア台があります。
ご覧のとおり、コブのライン、エア台とも非常に気持ち良く滑れるように手入れされています。
スキー場のモーグルコースを管理されている方は、斜面に土が見えてくるとスコップで雪入れを頻繁に行ったり、デラがけしたり、とても熱心にコースを整備されていて、頭の下がる思いです。
驚いたのは、前夜に50センチ近く降雪があったパウダー日よりに訪れた時です。
「新雪に埋もれてコブは滑れないだろうな」と思っていたら、朝 9 時頃には既にモーグルコースのコブが滑走可能になっていたことです。
コブが目当てで行った他のスキー場では、圧雪車が入っていて「あれ~? コブが無い!!」なんてことが今まで何度もありましたが、コブに関しては奥利根スキー場は期待を裏切ることは少なそうです。
モーグルコースで使うリフト
モーグルコースをメインで滑るには第2リフトを使うことになります。
第2リフトはA線とB線の2つのペアリフトがパラレルで掛っていて、このスキー場のメインリフトになります。
B線は長く、モーグルコースよりかなり上の方まで伸びているのですが、A線はモーグルコースのちょっと上に降り場があるので、A線を使ったほうがモーグルコースを効率よくすべることができます。
また、長いB線よりも、短いA線のほうがリフト待ちがなく乗れるので、その点でもA線がお勧めです。
でも、週末のお客さんが少ない時間帯やウイークデーはB線のみ運行しているようです。
その他のコブ
モーグルコースとはリフトを挟んだ反対側に、コブのラインが一本できています。
このライン、でき始めは基礎系のバンクコブだったのですが、基礎スキーヤーが少ないので、いつのまにやら普通のコブになってしまっていました。
モーグルコースは pm 4:00 にクローズですが、こちらのコブはその後も滑れるようです。
↓ リフトの向かって左側がモーグルコース。右側にも一本コブのラインがあります。
緩斜面のコブ
今年(2013年)からは、スキー場上部の緩斜面の向山ゲレンデにもコブのラインが1つできています。
ラインはリフト沿いのゲレンデの端にあり、長さも約150mほどと十分です。
斜度がゆるいので、コブ初級者の入門用としても良いのではないかと思います。
奥利根スキー場の◎
パークやモーグルコース
このスキー場、下からは見えないのですが、リフトを1本上がると上には広々とした斜面が広がっています。
斜面は広いのですが、一枚バーンではなく、ボール形の地形があったり、ねじれた斜面や非圧雪のコースがあったりします。
良く言えば変化に富んだコースとも言えるのですが、快適にカービングの大回りで滑れる斜面はあまりありません。
そういえば、「検定めざして特訓している」といった感じの基礎スキーヤーはこのスキー場ではほとんど見かけませんね。
逆にツインチップの板を履いたフリースキーヤーがかなり多いようです。
フリースキーヤーが多いのは、このスキー場はパークアイテムがとても充実しているためです。
ファンスキーが出始めたころは、ファンスキー用パークアイテムを整備し、ファンスキーヤー御用達スキー場としての地位を確立していたようです。
ペアリフト 5 本の小さめのスキー場で、お客さんを集めるには、他のスキー場との差別化が必要なのでしょう。
パークやモーグルコースがなければ、すぐに飽きてしまうような斜面なので、このスキー場の方向性は正しいと思います。
このスキー場の施設は、全体的に簡易施設風のものが多く、それほどお金はかけていないようです。
ですが、毎日パークアイテムやモーグルコースを管理するには、それなりに人件費は必要になってくるはずです。
ハードにはお金はかけずに、ソフトにお金をかける方針のようですが、これは他のスキー場も見習ってほしいところです。
長い営業時間
スキー場は朝 7:00 にオープンし、夜 22:00 まで営業しています。
さらに金、土と休日前夜は 24:00 時までナイターで滑れる長時間営業のスキー場です。
リフトチケットも時間ごとに細かく分かれているので、何時来ても無駄のないリフト券を購入できます。
でも、モーグルコースは 4:00pm にはクローズになってしまいます。夜間は気温が下がってコブがカチカチに固くなり、デラがけできなくなるので、これはしょうがないですね。
奥利根スキー場のX
音楽がうるさい
このスキー場、DJ の方がいるんですね。
放送で時々スキー場の案内をしてくれるのですが、他のスキー場のようなお決まりの形式ばったアナウンスではなく、ゆる~い感じで悪くないです。
音楽のジャンルは、このスキー場の特色に合わせてストリート系を意識したものが多く、好き嫌いの分かれるところでしょう。(私はちょっと苦手)
スピーカーから流れる音楽は、かなりの大音響です。
スピーカーは、リフトの支柱に取り付けてあるので、リフトの隣の人との会話は、大きい声を出さないと聞き取れないほどです。
これはなんとかしてほしいものですねぇ。
それに、そもそもスキー場に音楽って必要でしょうか?と考えるのは私だけではないように思いますが...。
せっかく都会の喧騒を逃れて山に来たのだから、静かな山の空気を満喫したいです。
海外のスキー場は音楽はかかっていませんし、やはり山の中で音楽を響かすのは少しやりすぎのような気がします。
奥利根スキー場は幸いあてはまりませんが、山の地形によっては、音楽がこだまして輪唱のように聞こえたりするスキー場ってありますよね。
カエルの歌以外での輪唱ってなかなか聞かないので、かなり不思議に感じます。
スキー場の音楽、山の野生動物はどのように感じているのでしょう...?
積雪量が多くない
スキー場は山の北向きの斜面に位置していて、雪はとけにくいのですが、近くにある谷川岳天神平スキー場や宝台樹スキー場に比べ、かなり標高は低く、積雪量はそれほど多くありません。
人工降雪機の設備はないようなので、今後地球温暖化が進み、雪が少なくなってきたら存亡の危機に立たされてしまうかもしれません。
リフト代
一日券 4200円。5時間券 3500 円。
半日券はなく、5時間券なので時間に融通がききます。
その他ナイター券等、時間ごとに細かく料金設定されていて、無駄がありません。
クレジットカードは使えません。
アクセス
関越道の水上インターを降りて車で 20 分ほどで、アクセスはかなり便利です。
水上インターを降りて奥利根スキー場の辺りまでの道路は、雪を溶かすための水(お湯?)が道路にかけ流しの温泉のように噴出しているので、ほとんど雪道を走らずに到着できることが多いです。これは本当に助かります。
道路に水が噴水のように噴出しているので、奥利根スキー場までの道は凍結防止剤の塩カル(塩化カルシウム)はほとんど撒いていないと思います。
奥利根スキー場までなら、塩カルの害はかなり少ないのではないかと思います。
ご存知のとおり、この塩カルは車の大敵で、塩カルがついた部分は恐ろしいほど錆びてしまうんですね。
日本中のスキー場周辺の峠道では、凍結防止のため、塩カルを撒いていると思います。
以前の愛車は、毎週のスキー場詣でで塩カルの害にあい、車の下回りが無残なほど錆だらけになってしまいました。
廃車を決意したのは、この錆が大きな原因でした。
カーディーラーの方にお話を伺うと、塩カルの害を避けるには、できるだけマメに車の下回りを洗うことが肝心だそうです。
ガソリンスタンドで下回りの洗車をしてもらうと、1000円以上かかってしまいます。私のような貧乏スキーヤーにはスキーに行くたびこの出費はちょっとつらいです。
しかたなく自分でホースで水をかけて塩カルを洗い流すようにしているのですが、スキーで疲れている時に車を洗うのはかなりめんどうな作業なんですよね。それに冬なので寒いし...。
こまめに洗車するようにはしているのですが、それでも錆びてきてしまいます。
既にマフラーがサビサビの状態なので、近日中に取り換えるつもりです。
また、車の下回りの錆止め塗装をディラーにたのめばやってくれます。
でも、防錆剤や錆止め塗装で、錆はある程度防げますが、やはり下回りの洗車は必要になるようです。
晴れていれば奥利根スキー場から谷川連峰が見えます
◆おすすめの蕎麦屋
角弥
スキー場入口を水上方面に1kmほど戻ったところにあるお蕎麦屋さん。
ここのお目当てはなんといっても、メガ盛りの蕎麦。
普通の一般的な蕎麦屋の1.5倍~2倍位の量になります。
量だけでなく、味も十分満足できます。
付け汁のかも汁(300円)は濃厚なダシが出ていて絶品。
奥利根スキー場から車で3分くらいの距離なので、お昼にスキー場を抜け出して行くのがおすすめ。
開店は11amですが、食材がなくなり次第閉店なので、いつもだいたい3pm頃には閉まってしまいます。
スキー後に行く場合はちょっと早めにスキーを切り上げた方が良いです。
そば処 角弥
群馬県利根郡みなかみ町幸知189-1
おわり
◆目次はこちら
スキー場
飯綱リゾートスキー場
石打丸山スキー場のナイター
八海山スキー場
ノルン水上スキー場
月山スキー場
尾瀬岩鞍スキー場
高畑スキー場
猪苗代スキー場ミネロ
エーデルワイス スキー場
水上宝台樹スキー場
「閉鎖されて残念!!」なスキー場
■ 目線は重要
■ かかと加重を重視
■ スタンスと前後差
■ 基礎スキーヤーがモーグル的に滑るには
■ 吸収動作を長くキープ
■ モーグルのストックワーク (1)
■ モーグルのストックワーク (2)
■ モーグルのストックワーク (3)
■ スイッチバック
■ 背筋を伸ばす
■ 秘技!! スライド&ジャンプ
■ 吸収動作が必要なわけ
■ 吸収動作によるスピードアップ
■ 1つの動作で吸収と先落としをする
■ 吸収はヒザを意識する
■ 吸収動作による前後のバランスの調整
■ 吸収を行わない滑り方
■ 肩の逆ローテーション
■ ダブルストック
■ 縦の溝コブで減速
■ コブの溝でスキーをたわませる
■スキーの先落としと関節の動き
■吸収と伸ばしのタイミング
■ 足首の角度とポジションの関係
■ 左右非対称のコブとスライド
■ レベルによるストックワークの違い
■ スキーの先落しの角度とスピードコントロール
■ 静かなストックワーク
■ ボール状の凹みを通るライン
■ 外側の肩を下げる動きについて
■ スキーの縦の動きと練習について
■ コブ初心者 (1) どこを通る?
■ コブ初心者 (2) フォールライン方向にずらす
■ コブ初心者 (3) 上体をフォールライン方向にキープ
■ コブ初心者 (4) 脚のかまえ
■ コブ初心者 (5) それではコブを滑ってみよう・前編
■ コブ初心者 (6) それではコブを滑ってみよう・後編
■ コブ初心者 (7) スキー板と練習するコブ斜面
■ 春の巨大コブを省エネで滑る方法
■ 滑り方によって変化する谷回りと山回り
■ コブ中級者への道 (1) プロペラと逆ひねり
■ コブでおじぎを防ぐには
■ コブ中級者への道 (2) スライドする方向を変える
■ コブ中級者への道 (3) コブでスキーが開いちゃう
■ 上体を前に移動させる
■ コブ頂点のポジション
■ 基本ポジション
■ コブの滑り方で変わる前傾角度
■ 腰と下っ腹の意識
■ 先落としにトライしてみよう Part 1
■ 先落としにトライしてみよう Part 2
■ コブの衝撃に強いポジション Part 1
■ コブの衝撃に強いポジション Part 2
■ 腕の構え
■ コブで動きを止めない滑り Part1
■ コブで動きを止めない滑り Part2
■ ストックワークと腕の動き
■ コブに乗り上げていくところの脚の動き
■ コブを片足で滑ってみる
■ 重心とスキーの回転
■ パウダーとコブの共通点 Part 1
■ パウダーとコブの共通点 Part 2
■ スキーのたわみでコブから受ける衝撃をやわらげる
■ 負の連鎖 Part 1
■ 負の連鎖 Part 2
■ 負の連鎖 Part 3
■ 負の連鎖 Part 4
■ テールジャンプ Part 1
■ テールジャンプ Part 2
■ テールジャンプ Part 3
■ スキー場の混雑を回避しよう
■ 今後のコブ斜面のトレンド
■ コブの滑り方はコブ斜面が教えてくれる
■ スキーはポジションしだいで大化けできる
■ シーズン別、積雪と雪質について
■ アフタースキー
■ スキーの動画撮影をしよう
■ 整地での練習の重要性
■ 日帰りで行くスキー場
■ スキーとお金について
■ スキー初すべりで考えること
■ コブを教えること。コブを教わること。
■ 石打丸山のナイター
■ 八海山スキー場
■ ノルン水上スキー場
■ 月山スキー場
■ ブランシュたかやまスキー場
■ 尾瀬岩鞍スキー場
■ 高畑スキー場
■ 猪苗代スキー場ミネロ
■ エーデルワイス スキー場
■ 水上宝台樹スキー場
■ 「閉鎖されて残念!!」なスキー場
■ 奥利根スノーパーク
■ 奥只見丸山スキー場
■ 神立高原スキー場
■ 風が強い日のスキー場
■ NASPA スキーガーデン
■ かぐらスキー場
■ なかさと清津スキー場
■ モーグルに適したブーツ #2
■ モーグル用の板は必要か?
■ モーグルのグローブの選び方
■ 自転車ロードバイクに学ぶ道具学
■ ヘルメット
■ 極太ファットスキー
■ オーダーメイド インソール その1
■ オーダーメイド インソール その2
■ 硬いモーグル用スキー板と柔らかいモーグル用スキー板
■ オーダーメイド インソール 2代目