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モーグルのストックワークでは、肘(ひじ)はできるだけ90度に曲げた状態をキープし、コンパクトなストックワークを心がけましょう。
腕を伸ばしたり開いたりする大きな動きは、てんぽの速いモーグルには適しません。
特に重要なのは、ストックを突いたときに、ひじを曲げているようにすることです。
これにより、ストックを突いた際に肩が後ろに引かれて後傾になってしまうことを防ぐことができます。
ストックは主に手首で操作し、腕の動きはできる限り少なくします。
以下、基礎とモーグルのストックワークの比較です。
基礎のストックワーク
基礎のストックワークでは、ストックを突く前はひじが曲がった状態でが、コブにストックを突いた際に腕が伸びた状態になります。
つまり、基礎の滑りでは腕を曲げたりのばしたりの動きが大きくなります。
この大きな腕の動きは、モーグルの高速滑走には適さない動きになります。
モーグルのストックワーク
モーグルのストックワークでは、肘を曲げたまま、手首とひじのかえしにより、ストックを突いたショックを逃がします。
これにより、腕の動きは最小限になり、コンパクトなストックワークとなります。
無駄な動きを省いたシンプルな動きが、モーグルの高速滑走では重要となります。
フリーハンドにも有効
肘を常に90度に曲げているよう意識することにより、ストックを突いていない方の手(フリーハンド)のストックを早く用意するのにも役立ちます。
以下のイメージをご覧ください。
モーグルのフリーハンド
フリーハンドの肘を曲げていることによって、ストックの先(リング)が前に向いていています。
これによって早めに次のストックを突く用意ができるようになります。
基礎スキーの場合、上体を斜面の下に向けておくためにフリーハンドは ↓ のように前に出し、スキーの向きと上体のひねりを作るために使うのが一般的です。また、フリーハンドを前に出すことにより、後傾を防止する働きもします。 モーグルの場合はスキーをあまり横に振らないので、基礎スキーのように上体のひねりを作るためにフリーハンドを前に伸ばすより、ストックの用意を早することを優先して、肘は曲げておいたほうがいいでしょう。
基礎のフリーハンド(一般的に肘はあまり曲げません)
まとめ: 肘はできるだけ90度に曲げていることを心がけましょう。
おわり
◆目次はこちら
コブの滑り方#1 脚は少し曲げておく
コブの滑り方#2 目線は重要
コブの滑り方#3 かかと加重を重視する
コブの滑り方#4 スタンスと前後差について
コブの滑り方#5 基礎スキーヤーがモーグル的に滑るには
コブの滑り方#6 吸収動作を長くキープする
コブの滑り方#7 モーグルのストックワーク (1)
コブの滑り方#8 モーグルのストックワーク (2)
コブの滑り方#10 スイッチバック
コブの滑り方#11 - 背筋を伸ばす
コブの滑り方#12 - 秘技、スライド&ジャンプ
コブの滑り方#13 - 吸収動作が必要なわけ
コブの滑り方#14 - 吸収動作によるスピードアップ
コブの滑り方#15 - 1つの動作で吸収と先落としをする
コブの滑り方#16 - 吸収はヒザを意識する
■ 目線は重要
■ かかと加重を重視
■ スタンスと前後差
■ 基礎スキーヤーがモーグル的に滑るには
■ 吸収動作を長くキープ
■ モーグルのストックワーク (1)
■ モーグルのストックワーク (2)
■ モーグルのストックワーク (3)
■ スイッチバック
■ 背筋を伸ばす
■ 秘技!! スライド&ジャンプ
■ 吸収動作が必要なわけ
■ 吸収動作によるスピードアップ
■ 1つの動作で吸収と先落としをする
■ 吸収はヒザを意識する
■ 吸収動作による前後のバランスの調整
■ 吸収を行わない滑り方
■ 肩の逆ローテーション
■ ダブルストック
■ 縦の溝コブで減速
■ コブの溝でスキーをたわませる
■スキーの先落としと関節の動き
■吸収と伸ばしのタイミング
■ 足首の角度とポジションの関係
■ 左右非対称のコブとスライド
■ レベルによるストックワークの違い
■ スキーの先落しの角度とスピードコントロール
■ 静かなストックワーク
■ ボール状の凹みを通るライン
■ 外側の肩を下げる動きについて
■ スキーの縦の動きと練習について
■ コブ初心者 (1) どこを通る?
■ コブ初心者 (2) フォールライン方向にずらす
■ コブ初心者 (3) 上体をフォールライン方向にキープ
■ コブ初心者 (4) 脚のかまえ
■ コブ初心者 (5) それではコブを滑ってみよう・前編
■ コブ初心者 (6) それではコブを滑ってみよう・後編
■ コブ初心者 (7) スキー板と練習するコブ斜面
■ 春の巨大コブを省エネで滑る方法
■ 滑り方によって変化する谷回りと山回り
■ コブ中級者への道 (1) プロペラと逆ひねり
■ コブでおじぎを防ぐには
■ コブ中級者への道 (2) スライドする方向を変える
■ コブ中級者への道 (3) コブでスキーが開いちゃう
■ 上体を前に移動させる
■ コブ頂点のポジション
■ 基本ポジション
■ コブの滑り方で変わる前傾角度
■ 腰と下っ腹の意識
■ 先落としにトライしてみよう Part 1
■ 先落としにトライしてみよう Part 2
■ コブの衝撃に強いポジション Part 1
■ コブの衝撃に強いポジション Part 2
■ 腕の構え
■ コブで動きを止めない滑り Part1
■ コブで動きを止めない滑り Part2
■ ストックワークと腕の動き
■ コブに乗り上げていくところの脚の動き
■ コブを片足で滑ってみる
■ 重心とスキーの回転
■ パウダーとコブの共通点 Part 1
■ パウダーとコブの共通点 Part 2
■ スキーのたわみでコブから受ける衝撃をやわらげる
■ 負の連鎖 Part 1
■ 負の連鎖 Part 2
■ 負の連鎖 Part 3
■ 負の連鎖 Part 4
■ テールジャンプ Part 1
■ テールジャンプ Part 2
■ テールジャンプ Part 3
■ スキー場の混雑を回避しよう
■ 今後のコブ斜面のトレンド
■ コブの滑り方はコブ斜面が教えてくれる
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■ シーズン別、積雪と雪質について
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